定年後も働きたい人は5割、やりたい仕事は「デスクワーク」
都内に勤める中高年男性へのアンケート
総合情報サービス企業の日本総研が、東京圏で働く中高年男子に対するアンケート結果を公開しています。
2019年3月に行なわれたインターネット調査には、東京都内の会社に勤務する、4年制大学以上の学歴を持つ、45歳から64歳の男性1,794人が回答しています。
この記事では、「定年」に関係する結果を紹介します。
定年後も仕事をしたい人は5割
「定年後も仕事をしたいか」という質問に、「働きたい」という人は5割ちょっとでした。
「働きたくない」人が2割で、「わからない」人が3割です。
回答者は、45歳以上という「定年」が視野に入っている年齢です。
しかし、働き続けるかどうかも、まだ決まっていない人が多いことが分かります。
定年後も働く理由は「生活費」
定年後も働く意欲がある人に、その理由を聞いています。
一番多いのは「生活費を稼ぐため」で8割以上の人が挙げています。
二番目には「健康を維持するため」、三番目は「自分の能力の活用のため」と、自分自身の意欲が理由となっています。
定年後やりたい仕事はデスクワークが中心
「定年後に再就職しても良いと考える職種」を聞いています。
一番多いのは「一般事務、サポート」でした。
これを始めとして、上位はデスクワークが中心でした。
おそらく、現在の仕事と同じような仕事に就きたいと考えている人が多いのでしょう。
身体を動かすことが中心の仕事は「軽作業」ぐらいしか入っていません。
再就職するなら「大企業」という人もいる
同じように「再就職しても良いと考える企業規模」を聞いています。
28%の人は「大企業」を希望しています。
推測になりますが、この28%の人は、現在も大企業に勤めており、できるだけ、その環境を変えたくないと思っているのでしょう。
お金よりも働き続けることを優先する人がいる
「再就職できるなら、どれぐらい給料が減っても良いか」を聞いています。
一番多かったのは「20%~30%」でした。
次に多いのが「60%以上」でも良いという、意外な結果が出ています。
つまり、働き続けることができるならば、給料が半額以下になってもかまわないという人も、かなりいることが分かります。
このような決断は、現在の給与水準や、その人が働く理由に関わってくるので、人によって判断が異なるでしょう。
ただ、「お金よりも働き続けることを優先する人がいる」ということは覚えておくべきでしょう。
そして、あなたと再就職を競い合うライバルは、その人かもしれません。
もし、あなたが条件に固執していたら、どちらが採用されやすいかは、言うまでもないでしょう。