年収1千万円以上のサラリーマンでも、3割以上が本を読まない

[2019/10/27 00:00]

読書に関するアンケート

パーソルグループのハイクラス人材のキャリアサービス「iX(アイエックス)」が、収入の多いサラリーマンほど、本を読んでいるという調査結果を公開しています。

2019年8月に行なわれたインターネット調査では、一都三県(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県)に住む会社員800人が回答しています。

うち、400人は年収1,000万円台の高収入層、400人は年収400万円台の平均収入層です。

高収入層でも3割以上は「本を読まない」

まず、「1カ月で読む本の冊数」を聞いています。

いずれの収入層でも、一番多い回答は「読まない」でした。

高収入層では36%、平均収入層では44%の人が、本を読む習慣がありません。

月に5冊以上本を読む人は、高収入層でも平均収入層でも15%前後しかいません。

出典:iX

高収入層は実用書を読む人が多い

「よく読む本のジャンル」は、どちらの収入層でも「小説」が一番でした。

次に多いのが「ビジネス書」ですが、高収入層が26%なのに対して、平均収入層は8%と3倍以上の差があります。

「専門書」「自己啓発書」でも同様の傾向で、高収入層の方が多くなっています。

高収入層は「ビジネス書」「専門書」「自己啓発書」などの実用書を読む人が多めと言えるでしょう。

出典:iX

読書をする場所は「公共交通機関」と「自宅」が中心

「読書をする場所」は、「公共交通機関(電車、バス等) 」と「自宅」が中心でした。

高収入層は 「オフィス」で読んでいる人が多めです。

机の配置など、周囲の人が気になりにくい環境なのかもしれません。

出典:iX

1冊でも読めば、読まない人に差がつけられる

調査結果を見ると、収入が1千万円を超える高収入層でも、本を読む人は6割しかいません。

さらに、平均収入層では、本を読む人の割合は5割まで下がります。

逆に言えば、流行のビジネス書を1冊でも読めば、世の中の半分近い人に差をつけることができます。

現在の自分の状況を変えるための知識を得る方法はたくさんありますが、「読書」は一人でできて時間を選ばない便利な手段です。

いまは、スマホで読める電子書籍もありますから、荷物になることもありません。

まず、自分の興味や関心がある分野の読みやすいものから挑戦してみましょう。

[シニアガイド編集部]