「十年一昔」は、今の感覚では何年?
現在のスピード感を聞くアンケート
マーケティングリサーチ会社の日本リサーチセンターが、「時代のスピード感」についてのアンケート結果を公開しています。
2019年8月に行なわれたインターネット調査には、全国の18~79歳の男女1,200人が回答しています。
「一昔」は何年前
『十年一昔(じゅうねんひとむかし)』ということわざは、今だと「何年くらい」だと感じますか、と聞いています。
十年一昔とは、「世の中は移り変わりが激しく、10年も経つともう昔のことになってしまう」という意味のことわざです。
これを、いまの時代感覚だと、何年にあたるでしょうと聞いているわけです。
一番多い回答は「5年」でした。
3割以上の人が、これを挙げています。
次に多いのが「3年」で、その次がことわざどおり「10年」でした。
「人の噂」は何日
同じように、『人の噂も七十五日』といいますが、今だと何日と感じますか、と聞いています。
人の噂も七十五日は、「人があれこれ噂をしていても、やがて忘れ去られてしまうものだ」という意味のことわざです。
一番多い回答は「30日」でした。
マスメディアやSNSが普及した現代では、ことわざにある七十五日の半分以下の期間で、つぎつぎに話題が出てきて忘れ去られてしまうということでしょう。
次に多い回答は「101日以上」でした。
これは、ことわざとは逆に、いつまで経っても忘れられることがないということを表しています。
例えば、インターネットで検索すれば、何年も前のニュース記事も、すぐに確認することができます。
そういう意味で言えば、以前に比べて、人の過去の行ないは忘れられにくくなっているのかもしれません。
大人になる年齢は、やっぱり「20歳」
最後は、ことわざではなく「大人になる」年齢を聞いています。
一番多いのは「20歳」でした。
20歳は、民法で成年として認められる年齢ですし、「成人式」の印象も強いのでしょう。
二番目に多い回答は「30歳」でした。
寿命が長くなり、晩婚化も進んでいる現代では、「30歳」ぐらいからようやく大人という意識なのでしょう。
三番目に多いのは「18歳」でした。
選挙権が18歳から与えられるようになったことが影響しているのでしょう。