「お坊さん便」が「後払い」と「上乗せ」ができる新しい支払い方法を開始
「お坊さん便」の新しい支払い方法
インターネットを介した葬儀・供養サービスを提供する「よりそう」が、僧侶手配サービス「お坊さん便」に後払いのサービスを追加しました。
従来の現金払い、クレジットカード払いに加えて、お坊さん便に追加されたのは、「おきもち後払い」というサービスです。
「後払い」と「上乗せ」が特徴
「おきもち後払い」には、2つの特徴があります。
- 法事、葬儀などを終わった後に「後払い」で支払う
- 定めた金額を下限として、一定の範囲で「上乗せ」して支払うことができる
入力フォームで上乗せ分を設定
「おきもち後払い」の手順を紹介しましょう。
お坊さん便の申し込みを行ない、法事などが終わった後に、送付される入力フォームで金額を申請します。
入力フォーム上で金額を上乗せすることで、お坊さんへの評価や、感謝などの想いを反映した金額を一定の幅で自ら選択できます。
金額を決定後に、郵送される振込書類に従って銀行やコンビニから支払いを行ないます。
「お布施」に一歩近づいたシステム
「おきもち後払い」の導入により、「仏事に対するお礼、供養や信仰への想いから費用と別途お布施を渡したい」という気持ちを、上乗せした金額で表すことができます。
気持ちに応じた金額を包むことができるので、より一般的なお布施に近づいたと言えるでしょう。
また、お坊さんにとっては利用者からの評価を得られる仕組みとなっているためモチベーション向上につながります。
「お坊さん便」を運営する側にとっても、高評価を重ねるお坊さんには案件を紹介しやすくなるので、活躍の場が広がるでしょう。
少しだけ宗教によりそう形に
Amazonでの販売をめぐる全日本仏教会との紛争によって、一躍有名となった「お坊さん便」ですが、全日本仏教会との意見交換を経て、Amazonへの出品を終了するなどの変化の時期を迎えています。
さらに、今回の「おきもち後払い」の導入により、お坊さんや宗教への感謝を反映するシステムへ一歩近づいたと言えるでしょう。
ただし、このシステムを突き詰めて行くと、利用者によるお坊さんの評価がランキングやレーティングにつながるという微妙な問題が含まれています。
単なるお坊さんのマッチングサービスから、お坊さんを通じた宗教的体験の提供へとサービスが進化する中で、今後の舵取りが注目されます。