「60代以上」でも「スマホ」の利用が「パソコン」を上回る
ネットワーク機器の使いわけに関するレポート
調査会社のニールセン デジタルが、スマホなどのネットワーク機器の利用に関する分析レポートを公開しています。
このレポートは、消費者の利用動向調査「ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2019 (Nielsen Digital Consumer Database 2019)」をもとしています。
60代以上も「スマホ」が優勢
年代別の機器の利用状況を見ると、すべての年代で、スマホからのインターネット利用が最も多くなっていました。
「40代以下」では、80%以上の人がスマホからインターネットを利用しています。「50代」でも利用率は80%近くなりました。
「60代以上」では、2018年まではパソコンの利用がスマホを上回っていましたが、2019年はスマホが逆転しました。
商品を購入するための調べものもスマホに
各デバイスの利用目的を2017年と比較すると、利用する人の割合に変化が見られました。
2017年に「商品を購入するため」の利用には、スマホよりもパソコンを使う人が多かったのが、2019年にはスマホの方が多くなっています。
「買い物に関する情報を得るため」の利用では、2017年から既にスマホがパソコンを上回っていましたが、さらにパソコンとの差が広がりました。
スマホは「どの年代でも最も利用されるデバイス」
ニールセンのアナリスト、コヴァリョヴァ・ソフィヤ氏は、次のようにコメントしています。
インターネット利用デバイスとして、スマートフォンはその利用者数を拡大し、どの年代でも最も利用されるデバイスとなりました。
中でもショッピングに関連する目的でスマートフォンを利用している人は年々増加しています。
少し前までは、じっくりと検討する場合や高額な商品を購入する際には、パソコンを利用する傾向がありましたが、スマートフォンを使っていつでもどこでも手軽に情報収集し、購入する傾向が高まっていることが分かります。
また、実店舗で商品を購入する際にオンラインで情報収集し検討をする人が、多くのカテゴリーで3割近くいることが分かりました。
消費者が購入の検討をする上で、オンラインかオフラインかという購入経路に関係なく、デジタル上での情報の重要性が増していると言えます。