ふるさと納税の寄付先を選んだ理由は「地域でとれた農林水産物が魅力」
ふるさと納税に関する1万人調査
調査会社のインテージリサーチが「ふるさと納税に関する調査」の結果を公開しています。
2019年3月に行なわれたインターネット調査には、全国の16歳以上79歳までの男女10,702人が回答しています。
ふるさと納税の経験者は13.7%
「ふるさと納税をしたことがある」人は、13.7%でした。
地域別に見ると、東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)在住者では17.2%、地方圏(東京圏以外)在住者では12.3%でした。
ふるさと納税は、「今は都会に住んでいても、自分を育んでくれた『ふるさと』に、自分の意思で、いくらかでも納税できる制度があっても良いのではないか」という趣旨で始まりました。
それを考えると、都会の人の方が利用率が高いのは、制度の目的にかなっていると言えるでしょう。
寄付先を選ぶ基準は「魅力的な返礼品」
「ふるさと納税の納税先を選ぶ基準」で一番多いのは「地域性のある魅力的な返礼品」でした。
次いで「寄付額に対して高い価値のある返礼品」と「寄付金の使い方に賛同できる地域」が続いています。
魅力を感じるのは「地域でとれた農林水産物」
ふるさと納税をして返礼品を受け取った経験がある人を対象にして、「魅力を感じた返礼品」を聞いています。
一番多いのは、「地域でとれた農林水産物」でした。
そして、「地域で加工された飲料/食品」が続きます。
その地域の特色が表れた、食べ物や飲み物に魅力を感じることが分かります。
地域とのつながりは残っても淡い
ふるさと納税をした人は、その後も、その地域とつながっているのでしょうか。
「ふるさと納税をきっかけに、その地域を応援したい/行ってみたいと思ったことはありますか」と聞いています。
一番多い回答は、「行動はしていないが、その地域に興味や関心を持っている」でした。
次に多いのが「その地域の特産品を購入した」です。
その地域への関心を持つ人は多いものの、それは淡いもので、特産品の購入などの行動に結びつく人は2割程度に留まるようです。
また、ふるさと納税はしても、その地域への関心がない人もいます。
ふるさと納税をめぐる話題が、「返礼品がトクかどうか」に集まってしまったことの影響なのでしょう。