家族のために利用した介護サービスに9割以上が「満足」
[2019/11/12 00:00]
親の介護に関するアンケート
介護/医療サービス会社のソラストが、「親子の老後と介護に関する意識調査」の結果を公開しています。
2019年10月に行なわれたインターネット調査には、全国の20代~50代男女500人が回答しています。
「親の老後」に不安をいる人は8割以上
回答者の8割以上が、「親の老後」に対して不安を感じています。
介護について親と話したことがある人は3割弱
しかし、「親の介護」について、親と話した経験のある人は3割弱しかいません。
多くの人は、「親の介護」について、当事者である親と話すことを避けているのです。
介護経験がある人は1割強
「家族の介護をした経験」がある人は1割強でした。
このアンケートは、若い20代も対象に含んでいますが、それでも介護経験者が1割を超えています。
介護で大変だったのは「排泄」と「移動」
「家族の介護で最も大変だったこと」は「排泄(はいせつ)周り」と「移動を手伝うこと」でした。
ここでは、肉体的作業について聞いていますが、家族の介護にあたっては精神的な苦痛も見逃せません。
介護サービスを「利用して良かった」が9割以上
家族のために介護サービスを利用したことのある人は1割でした。
そして、利用経験者の9割以上が「利用して良かった」としています。
家族の介護の際には、プロの介護スタッフの力を借りることで質の高いサービスを受けられることがわかります。
例えば、次のようなコメントが寄せられています。
- 「やることがたくさんあるなかで、自分だけではいっぱいいっぱいでしたが、介護サービスの方に手伝ってもらったことで精神的にも肉体的にも余裕ができて、利用して本当によかったです」(32歳女性)
- 「金銭的に余裕が無くても、ケアワーカーの方が熱心に相談に乗ってくれて心強かった」(51歳女性)
親の介護については、「自分がしっかり介護をしなくてはいけない」という気持ちから、周囲の協力を拒む人も少なくありません。
しかし、介護期間は長く、家族だけで支えていくのは無理があります。
まずは、自治体や地域包括支援センターの窓口に相談して、介護保険を使えるようにすることを検討してください。