60歳以上でも「今後もずっとペットを飼い続けたい」という人が9割を超える
60歳以上の飼い主へのアンケート
ペットの葬儀や霊園を検索できる「メモリアルなび」が、60歳以上の飼い主へのアンケート結果を公開しています。
2019年10月に行なわれたインターネット調査には、犬か猫を飼っている60歳以上の男女112人が回答しています。
ペットの効用は「癒された」
最初に「ペットを飼って良かったと思うこと」を聞いています。
一番多い回答は「癒された」でした。
8割以上の人がこれを挙げています。
そして、「家族の会話が増えた」を半分以上の人が挙げています。
ペットがいることによって、楽しい生活が送れるようになった様子が分かります。
9割以上の人が「ずっと飼い続けたい」
次に「可能であれば、今後もずっとペットを飼い続けたいと思いますか」と聞いています。
「飼い続けたい」という人が9割近くを占めました。
ペットとの生活が楽しいだけに、それを続けたいという人が、ほとんどです。
飼い続けるために心配なこと
しかし、ペットを飼い続けることには課題もあります。
「ペットを飼い続けるために心配なことや障害となること」を聞いています。
- 自分が高齢になった時にどれくらい世話ができるかわからないこと。
- ペットの病気や寿命でいつまで一緒にいられるのか。
- 自分が早く死んだときのことを考えると心配である。
- 私が死んで娘一人になったときに負担にならないか。
自分が先立ってしまった場合の世話や、その後を引き継いでくれる人への負担などが心配事となっているようです。
世話ができなくなったときのこと考えている人は2割だけ
「自分が病気などで、十分にペットの世話ができなくなった場合、他の人に依頼するなど考えていますか」と聞いています。
「考えていて準備はできている」という人は2割しかいません。
一番多い回答は、「まだ考えていない」でした。
「考えているが、準備はできていない」も合わせると、ペットを飼っている人の8割は、万一のときの備えができていないのです。
「年齢的に最後まで見てあげられるか心配」
ここまで見てきたように、高齢者にとって、ペットを飼い続けることは簡単なことではありません。
最後に、「今後はペットを飼いたいと思わない」と答えた方のコメントを紹介しましょう。
- 年齢的に最後まで見てあげられるか、いつも心配。
- 自分も高齢で自分の方が先に死ぬかも知れないので、もう今のペットで最後にしようと考えている。
- 高齢になると世話が大変になりそうだし、ペットも高齢になることで終末を迎えるのが辛い。
やはり、自分のほうが先立ってしまったら、ペットの世話ができなくなるということが、「ペットを飼いたいと思わない」ことの主な理由なのです。
ペットを飼い続ける意思がある人も、一度は、自分の年齢や余命と、ペットの年齢や余命を考えてみましょう。
そして、万一のときには、誰にどんな世話をお願いすればよいのか想像してみましょう。