40代以上の妻は、「夫と一緒に楽しみたい」とあまり思っていない
夫婦仲や一緒の行動についてのアンケート
調査会社のインテージが、「夫婦に関する意識調査」の結果を公開しています。
2019年10月に行なわれたインターネット調査には、全国の20~69歳の男女3,338人が回答しています。
夫婦仲が「良い」は3人に2人
自分たち夫婦の仲をどう感じているかを聞いたところ、「良い」と答えた人は6割でした。
男女の差はあまりなく、3人に2人が仲が良いと感じています。
夫婦仲が「悪い」と答えた人は、1割ほどでした。
こちらも男女差は、ほとんどありません。
60代で変わる男性の意識
「夫婦仲」が「良い」と答えた人の割合を、年代別に見てみましょう。
男性は、20代が高く、50代まで下がり続けています。
しかし、60代になると、急に数字が跳ね上がります。
女性は20代から30代になっても、「良い」という人が減りません。
しかし40代になると、大きく下がり、50代以降は横ばいになります。
60代の男性が、急に「夫婦の仲が良い」と思い始めるのは、「定年」が視野に入る年齢になって、家庭への関心が高まるからではないでしょうか。
しかし、女性は、夫婦仲については、40代から冷めはじめています。60代になっても特に上がりはしません。
このような理由で、60代は夫婦仲についての夫と妻の受け止め方の差が大きいのです。
一緒に行動することに、男性が積極的
「夫婦一緒に楽しみたいこと」で、一番多いのは「泊りがけの国内旅行」でした。
次いで、「庶民的なお店で外食」や「日帰りの国内旅行」が続いています。
全体的に、男性の方が女性より「一緒に行動したい」という意欲が強く、多くの項目で10%以上の差があります。
40代以降の女性は冷めている
「泊りがけの国内旅行」を例に、年代別の変化を見てみましょう。
男性は、20代がやや低いものの、30代以降はずっと70%台を維持しています。
しかし、女性は20代と30代は高いのですが、40代からは大きく下がります。
若い頃は、夫と一緒に楽しみたいという意思がありますが、40代以降は、男性ほど強く望んでいません。
いきなり行動する前に、まず相手に聞いてみよう
回答結果を見ると、「夫婦仲」についての感覚は男女差は大きくありませんでした。
それだけに、60代の男女差の大きさが気になります。
また、「一緒に楽しみたいこと」では、男性の意欲が強く、特に40代以降は男女差が大きくなります。
あなたが、夫婦一緒に行動するイベントを企画するときは、自分だけで判断せずに、相手の意向を確かめながら準備をしましょう。
あなたのパートナーは、あなたとは異なった希望を持っている可能性があります。
もし、自分が思っているほど、相手が楽しんでいないという状況になってしまったら、二人で一緒に行動した意味がありません。
なにごとも、まずコミュニケーションを取って、お互いの意思を確認することが、夫婦が仲良く暮らすためのコツと言えるでしょう。