2018年に生まれた日本人は過去最少。死亡数は戦後最高
2018年の日本人の人口の変化
厚労省が、2018年の「人口動態統計(確定数)」を公開しています。
これは、戸籍に基づいて日本人の人口を集計したものです。
2018年の出生数は過去最少でした。一方、死亡数は戦後最多です。
そのため、2018年の1年間だけで、日本人の人口は44万人も減りました。
この記事では、人口の変化に関わる、出生と死亡、結婚と離婚の現状を紹介します。
日本人の出生数は91万人
2018年の出生数は「91万8,400人」でした。
前年に比べて3万人近く減っており、統計のある範囲で過去最少となっています。
死亡数は136万人
2018年の死亡数は「136万2,470人」でした。
前年に比べて2万人以上増えており、戦後最多となりました。
1年間で44万人も減少
出生数から死亡数を引いた自然増減数は「マイナス 44万4,070人」でした。
つまり、日本人の人口は、2018年の1年間で44万4千人も減りました。
これは前年に比べて、5万人以上も多く、人口の減少が加速していることが分かります。
結婚した夫婦は戦後最少
結婚した夫婦の数を示す婚姻件数は「58万6,481組」でした。
前年に比べて、2万組以上減少しており、戦後最少となりました。
一方、離婚した夫婦の件数は「20万8,333組」でした。
前年に比べて、4千件近く減少しています。
なお、離婚件数の減少は3年連続でした。
結婚も減っていますが、離婚も減っているのです。
人口の減少は今後も続く
今回の調査によって、2018年も人口の減少が続いていることが分かりました。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、2040年の人口は「1億1,092万人」まで減り、2053年には1億人を切るとされています。
現在も少子化対策は行なわれていますが、すでに出産する年齢の女性が減ってきているため、急に人口が増えるわけではありません。
自分の将来を考えるときは、人口の減少と少子高齢化が進むことを前提条件として考えましょう。