これまでの人生に対する満足度が一番低いのは「40代男性」
人生の満足度に関する調査
プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険(PGF生命)が、「人生の満足度に関する調査2019」の結果を公開しています。
2019年10月に行なわれたインターネット調査には、全国の20代~79歳の男女2,000人が回答しています。
この記事では、年齢による満足感の違いをテーマに紹介します。
これまでの人生に満足していない「40代」
まず、「これまでの人生の総合的な満足度」を聞いています。
「満足している」という人の割合は、「40代」が一番低く、特に40代の男性では22%しかありません。
これは、満足度が高い「60代~70代女性」の60%に比べると、半分もありません。
なお、すべての年代において、男性よりも女性の方が満足している人が多くなっています。
仕事に満足している40代男性は24%しかいない
仕事をしている人に「仕事/職業についての総合的な満足度」を聞いています。
ここでも、「40代」は「満足している人」が少なく、40代男性は24%しかありません。
もっとも満足度が高い「60代~70代男性」に比べると、半分以下となっています。
現在の「40代」は、大学卒業時の新卒採用が少なく、「就職氷河期世代」と呼ばれた世代にあたります。
新卒時に思い通りの就職ができなかったことが、現在の仕事への不満に結びついている可能性は高いでしょう。
また、「40代」は職場の中核として、中間管理職になっている世代でもあります。
仕事上の負担の重さや気苦労が、仕事への不満へとつながっている場合もあるでしょう。
お小遣いの額に満足している人は少ない
家計の中で、「毎月自由に使えるお金」つまり、お小遣いについての満足度を聞いています。
どの年代も、「満足している」人は半分もいません。
中でも「40代」は、男女とも「満足している」が20%を切っており、金銭についての不満の強さが感じられます。
年齢の差が少ない「パートナーに対する満足度」
ここまで、「人生」「職業」「金銭」の3つのテーマについて見てきましたが、3つとも「40代男性」の満足度が一番低い結果となっています。
特に「職業」や「金銭」に対する満足度は低く、それが「人生」全体に対する不満へとつながっているように見えます。
しかし、40代男性も満足度が高いテーマがありました。
それは「パートナー(恋人や配偶者)がいる人に聞いている「パートナーに対する満足度」です。
「満足している」という割合は、40代男性は66%で、30代男性の62%を上回っています。
また、40代女性は56%で、50代女性の54%を上回りました。
人生への満足度が低い「40代」ですが、パートナーに対する満足度については、他の年代と差がありません。
40代は、仕事への満足感の低さなど、いろいろな問題はありますが、少なくとも良いパートナーと巡り会うことはできているようです。