ネットを使う機器は、50代は「スマホ」、70代は「ノートPC」
50代以上の1万人にアンケート
マーケティングリサーチ機関のMMD研究所が、「シニアのスマートフォン、PC利用に関する調査」の結果を公開しています。
2019年10月に行なわれたインターネット調査には、50歳~79歳の男女10,068人が回答しています。
年代によって使うデバイスが違う
まず、主に使用しているインターネット機器(デバイス)について聞いています。
一番多いのは「スマートフォン(スマホ)」で「35.9%」でした。
次に「ノートPC」が「35.5%」で続いており、この2つが主に使われています。
年代別に見ると、「50代」はスマホ、「60代」はスマホとノートPCが拮抗、「70代」はノートPCがそれぞれ主力となっています。
同じシニアでも、その人の年令によって、使用するデバイスは異なることが分かります。
キャリアは「NTTドコモ」が1位
回答者が使用している電話会社(キャリア)を聞いています。
一番多いのは「NTTドコモ」でした。
二番目が「au」、三番目に「SoftBank」と続いています。
三大キャリア以外の「格安SIM」を使っている人も多く、2年連続で「SoftBank」を上回りました。
端末は「Apple」が1位
回答者が使用しているスマホのメーカー名を聞いています。
1位は「Apple」でした。
2位が「シャープ」、3位が「ソニー」となっています。
面白いことに、インターネットデバイスとして、主にスマホを使っている人は「Apple」を使っている率が高く、40%を超えています。
一方、主にPCを使っている人は、「Apple」のユーザーが少なく、「シャープ」を使っている人が多くなっています。
1位から3位までの順位は変わりませんが、主にスマホを使う人と、主にPCを使う人では、端末のメーカーの選び方が異なっていることが分かりました。
シニア市場とひとまとめにしてはいけない
今回の調査はインターネットを利用するデバイスに対するものでした。
その結果は、年齢や主に使用するデバイスによって、大きな違いがあることが分かりました。
つまり、50歳以上だからと言って「シニア」としてひとまとめにできるものではなく、個人の年齢や経験によって選択は異なっているのです。
これはインターネットを利用するデバイスに限ったことではありません。
シニア市場に向けて働きかけをするときには、シニアという漠然とした概念ではなく、一人ひとりの個性に応じた細やかな対応を心がけましょう。