定年後に最低限欲しい月収は「10万円以上20万円未満」
40代後半から50代に聞いたアンケート
人材サービス業のJAGフィールドが、40代後半から50代の会社員を対象にしたアンケートの結果を公開しています。
アンケートのテーマは「定年前後の生活」です。
2019年11月に行なわれたインターネット調査には、40代後半~50代で職を持つ男女1,105人が回答しています。
定年後も働き続けたい人の方が多い
「定年後も働き続けたい」人は、6割を超えています。
定年を迎えても、そこで仕事を辞められる人は少数派なのです。
働き続けたい理由は「老後生活への不安」
「定年後も働きたい理由」として上位に入っているのは、次の3つです。
- 老後の生活に不安を感じているから
- 働くことが好きだから
- 何をしていいかわからないから
一方、「定年後に働きたくない理由」の上位は次の通りです。
- 趣味に力を入れたい
- 仕事しかしてこなかったからゆっくりしたい
- 家族サービスをしたい
老後の資金が足りないと思う人が8割
8割以上の人は、いまの貯金では、老後資金には足りないと考えています。
「現在の預貯金で老後資金をまかなえる」と思っている人は1割しかいません。
定年後に欲しい月収は「10~20万円」
「定年後に得たい最低月収」で一番多い回答は、「10万円以上20万円未満」でした。
「20万円以上30万円未満」と合わせると8割を超えます。
定年後に働いたとしても、現役時代と同じ水準の収入があるとは思っていないことが分かります。
不安は「体力と健康」
「定年後に働くことについての不安」では、多くの人が「体力や健康」を挙げています。
「手に職や資格がない」や「モチベーションの維持が難しい」も不安な点です。
老後への不安が働き続けることを選ばせる
定年を60歳と考えれば、40代後半から50代の会社員に残されている時間は、数年から十数年です。
ある程度は、定年が視野に入っている時期なので、アンケートの結果も現実的なものとなっています。
その結果、回答者の多くは「定年後の生活費に不安があり、できるだけ働き続けたい」と考えています。
その際の収入についても、「10万円以上20万円未満」という現実的な予想をしています。
一方で、「体力や健康面が心配」という人も半分を超えました。
会社の健康診断などで、指摘を受けている点があれば、定年前に医者に行っておきましょう。
万が一、重い病気だったときも、現役時代に初診日があった方が、いろいろな面で有利な制度になっています。