ペット保険のデータで分かった、医療費が高い犬種、低い犬種
ペット保険のデータから見た犬の病気
ペット保険会社のアニコムが、犬の病気についてのデータを公開しています。
このデータはアニコムのペット保険の保険金請求データなどを集計したものです。
なお、詳しい統計データは「家庭どうぶつ白書2019」として、PDFファイルが無償公開されています。
この記事では、犬種ごとの診察費(医療費)を中心に紹介します。
犬の平均寿命は「14.0歳」
犬の平均寿命は、2008年の「13.3歳」から、2017年には「14.0歳」へ、0.7歳(8.4カ月)延びました。
人間の年齢に換算すると約4~5歳分延びたことになります。
多い病気は「外耳炎」と「皮膚炎」
保険金の請求があった犬の病気で多いのは「外耳炎」と「皮膚炎」でした。
これらの病気は、症状が飼い主にもわかりやすいことと、完全に治るまで何度も通院するケースが多いことが、件数の増加につながっています。
犬種によって診療費は2倍も違う
犬全体の年間平均診療費は「65,872円」でした。
診療費は犬種による差が大きく、その差は2倍以上あります。
診療費が高い犬種は、「フレンチ・ブルドッグ」で127,502円でした。
逆に、診療費が一番低い犬種は、「ミニチュア・ダックスフンド」で51,153円でした。
ほかにも、「パピヨン」や「チワワ」などの小型犬は診療費が低い傾向にあります。
MIX犬では「マルプー」が多い
近年、「MIX犬」と呼ばれる雑種の割合が高くなっています。
MIX犬に限って、犬種を見ると「マルプー(マルチーズ×プードル)」が一番多く、「チワプー(チワワ×プードル)」や「チワックス(チワワ×ダックス)」などの小型種が続いています。
体重が10kg未満のMIX犬は、年間診療費が55,780円と低めです。
年間にかかる診療費が低いということは、病気にかかりにくいということでもあります。
犬種を選ぶときには、候補として検討しても良いでしょう。