政府の世論調査で分かった「親しみを感じる国と地域」
諸外国との関係に関するアンケート
内閣府が、「外交に関する世論調査」の結果を公開しています。
2019年10月に面接で行なわれた調査には、全国の1,608人が回答しています。
この記事では、諸外国との関係についての結果を紹介します。
親しみを感じるのは「アメリカ」と「ヨーロッパ」
「親しみを感じる国と地域」として、一番多くの人が挙げたのは「アメリカ」でした。
次が、イギリス、フランス、ポーランドなどの「ヨーロッパ」です。
三番目には、タイ、インドネシアなどの「東南アジア」が入りました。
「親しみを感じない国と地域」としては、「ロシア」「中国」、ウズベキスタン、アゼルバイジャンなどの「中央アジア・コーカサス」が挙がっています。
関係が良好な国は「アメリカ」と「インド」
日本の近隣の国を対象にして、「関係が良好かどうか」を聞いています。
その国との関係が「良好だと思う」として一番に挙がったのが「アメリカ」でした。
二番目は「インド」です。
「韓国」「中国」「ロシア」は、「良好だと思わない」人の方が多くなっています。
関係が重要な国は「アメリカ」
「その国との関係の発展が重要だと思うか」を聞いています。
もっとも「重要」だと思う国は「アメリカ」でした。
ついで、「ロシア」「中国」「インド」が、ほぼ並んでいます。
年齢や時代で大きく変わる「親しみ」
その国に対して親しみを感じるかどうかは、回答者の年齢や、時代の推移によって大きな差があります。
ここでは、変化が大きい「韓国」を例にして、データを見てみましょう。
「韓国」に対して親しみを感じる人を年代別に見ると、「18~29歳」では46%と多く、「70歳以上」では17%しかいません。
「18~29歳」で親しみを感じる人が多いのは、Instagram(インスタグラム)などのSNSによる交流の影響でしょう。
また、1986年からの推移を見ても、「韓国」に親しみを感じる人の割合は、最大で67%、最低で8%と大きな差があります。
時代の変化による変動が、いかに大きいかが分かります。
その国に対する親近感は、その人が、その時に、どんな情報に接しているかによって大きく変わるのです。