2019年の交通事故死は戦後最少。高齢者の死亡も減少
[2020/1/8 00:00]
昨年の交通事故死者は戦後最少
警察庁が、2019年の交通事故による死者数を公開しました。
交通事故発生から24時間以内の死者数は「3,215人」でした。
これは、2018年よりも317人少なく、3年連続で戦後最少を更新しています。
死者が多い県は「千葉」「愛知」「北海道」
交通事故による死者数が100人を超えた都道府県は、次の10県でした。
- 千葉県 172人
- 愛知県 156人
- 北海道 152人
- 兵庫県 138人
- 東京都 133人
- 神奈川県 132人
- 大阪府 130人
- 埼玉県 129人
- 茨城県 107人
- 静岡県 101人
一方、死者数が少なかったのは「山梨県」と「島根県」の25人です。
なお、人口10万人当たりの死者数で見ると、「徳島県」「鳥取県」「高知県」が多くなっています。
これらの県は、人口が少ない割には交通事故による死者が多いのです。
また、人口10万人当たりの死者数がもっとも少ない県は「東京都」でした。
東京都は人口が多いので死者数が大きくなっていますが、人口比で見ると死亡者が少ない県なのです。
高齢者の死者数も減少
65歳以上の高齢者の死者数は「1,782人」でした。
こちらも減少傾向が続いており、2018年よりも184人少なくなりました。
ただし、人口10万人当たりの死者数で見ると、全年齢では「2.54人」なのに対し、高齢者では「5.01人」と、ほぼ倍でした。
依然として、高齢者が交通事故の犠牲になりやすい状況が続いていることが分かります。
少しでも、交通事故による死者を減らすために、自動車や自転車の運転者、歩行者のそれぞれが相手への思いやりの気持ちを持って行動しましょう。