キャッシュレス決済をしているシニアは4人に1人。主流は「クレジットカード」
1万人のシニアにアンケート
営業支援会社のモズエンタープライズが、「キャッシュレス決済に関するシニア層の実態・意識調査」 を公開しています。
2019年12月に行なわれた調査は、電話のオートコール(自動応答)サービスを利用しており、全国の60歳以上の男女1万人が回答しています。
キャッシュレス決済の利用は4人に1人
買い物の際に、現金ではなく、キャッシュレス決済を利用している人は26%でした。
キャッシュレス決済をしている人は、4人に1人ぐらいの割合です。
主流はクレジットカード
キャッシュレス決済の手段として一番多いのは「クレジットカード」でした。
次に多いのが、Suica(スイカ)やWAON(ワオン)などの「電子マネー」です。
スマートフォンを利用した「Payサービス」や「QRコード、バーコード決済」を利用している人は少数派でした。
キャッシュレス還元制度は知らない
政府は、消費税増税後の景気対策の一つとして「キャッシュレス還元制度」を行なっています。
これは、2020年6月までの期間限定で、対象となっている店舗でキャッシュレス決済をすると2~5%分のポイントが還元される制度です。
しかし、今回のアンケートで、この制度を知っている人は10%に留まりました。
「知らない」という回答が半分を超えており、シニア層には、この制度の情報が届いていないことがわかります。
キャッシュレス決済にする動機が乏しい
アンケートの結果を見ると、60歳以上の場合、キャッシュレス決済をしている人は少なく、まだまだ現金が主流であることがわかります。
キャッシュレス決済の場合もクレジットカードの利用が多く、スマホの利用が前提となる「Payサービス」や「QRコード、バーコード決済」などは普及していません。
また、キャッシュレス決済を広める施策の一つである「キャッシュレス還元制度」についても、周知が行き届いていません。
シニア層の場合、日常の買い物は現金、定期的な決済は銀行振込、通信販売は郵便為替やコンビニ決済になじんでおり、いまさらキャッシュレス決済に乗り換える必要性を感じにくいのでしょう。
その上で、キャッシュレス決済を広めるためには、もっと工夫が必要なのでしょう。