定年を間近に控えた50代でも、4人に1人は貯金が無い
定年目前の50代にアンケート
介護資格学校「日本総合福祉アカデミー」を運営するガネットが、「定年後の働き方に関するアンケート調査」の結果を公開しています。
2019年12月に行なわれたインターネット調査には、定年退職を控える50代の男女319人が回答しています。
定年後も働きたい人は「7割」
「定年後も働きたいと思う」と回答した人は約7割でした。
多くの50代が、定年後も働くことを覚悟しています。
定年後に働かないと「老後の生活資金」が不安
「定年後、働かないことに不安を感じる」人は、8割を超えています。
定年後に働くつもりがない人の一部も、働かないことに不安を感じています。
「定年後に働かないことに不安を感じる理由」として、ほとんどの人が「老後の生活資金」を挙げています。
つまり、定年後に働かないと、「老後の生活資金」が足りないということ不安があるのです。
次に多いのは、「社会とのつながりが絶たれる」と「生きがいを見失ってしまう」ですが、生活資金の不安に比べると半分以下に留まっています。
4人に1人は貯金が無い
「自身の老後に向けて貯蓄している金額」で一番多いのは、「貯蓄していない」でした。
その割合は24%ですから、回答者の4人に1人は、老後の生活資金が、まったく貯まっていません。
貯金がある人の中で一番多いのは「100万円以上300万円未満」です。
これでも、生活費であることを考えると大きな金額ではありません。
2019年に話題になった「2,000万円」以上の貯蓄がある人は、20%以下です。
【お詫びと訂正】初出後、ガネットがグラフを訂正したため、新しいグラフに差し替えました。お詫びして訂正させていただきます。
老後の資金を準備するには時間がかかる
アンケートの結果を見ると、老後の生活に向けた貯金をしていない50代が多いことが分かりました。
貯金をしている人でも、その金額は大きくありません。
そのために、多くの人は、資金面での不安から、定年後も働くつもりでいます。
定年まで長くても十数年しかない50代では、ほかの選択肢がないのです。
老後の資金を準備するためには、長い期間が必要です。
定年までの時間的な余裕がある、30代や40代から貯蓄を心がける必要があるのです。