自分のクレジットカードが不正利用されても、手口が分かっている人は半分もいない
カードの不正利用に遭った人へのアンケート
クレジットカード会社の三井住友カードが「クレジットカードの不正利用に関する調査」の結果を公開しています。
2019年10月に行なわれたインターネット調査には、クレジットカードの不正利用被害に遭ったことがある全国の20歳以上の男女500人が回答しています。
被害の原因や手口が分かっている人は半分以下
自分のカードが不正利用された原因や手口が分かっている人は、半分以下に留まりました。
不正利用の被害に遭っているのに、その原因が分かっていない人の方が多いのです。
手口を知っている人は「カード会社から聞いた」
不正利用の原因や手口を把握している人は、どうやって、それを知ったのでしょうか。
一番多いのは「カード会社から聞いた」でした。
次に多いのは「自分で気付いた」です。
一番多い手口は「フィッシング詐欺」
不正利用の手口として一番多かったのは「フィッシング詐欺」でした。
フィッシング詐欺とは、クレジットカード会社などを装ったメールを送りつけ、偽サイトへ誘導してカード番号などを入力させる手口です。
次に多い「なりすまし」は、カードの名義人になりすましてクレジットカードを不正に利用する手口です。
「ネットショッピング詐欺」は、ネットショップで商品を購入したのに、物が送られてこない詐欺です。
被害が分かったのは「カード会社からの連絡」
クレジットカードの不正利用には、どこで気が付くのでしょう。
クレジットカードの不正利用が分かったタイミングとして最も多いのは「カード会社からの連絡時」でした。
つまり、カード会社から連絡が来るまでは不正利用に気が付いていないことも珍しくありません。
しかし、半分以上の人は、カード会社からの連絡を待たずに、自分で不正利用に気が付いています。
具体的には、「明細書確認時」「口座から引き落とされた時」「利用通知サービス確認時」の順になっています。
節目節目でチェックしていれば、不正利用に気が付くことが分かります。
放置していると補償が受けられないことがある
クレジットカードの長所の1つに、不正利用による被害が補償されることがあります。
しかし、今回の調査では「補償されなかった」という人が1割強いました。
補償されなかった理由を見ると、「警察に被害届を出さなかった」や「長期間カード会社に連絡しなかった」など、必要な手続きを取らずに放置していた人が多いようです。
これらの手続きはクレジットカードの利用規約にも定められていることなので、必ず行なってください。
安全に利用するための5つのポイント
クレジットカードを安全に使用するためには、どんな点に注意が必要なのでしょうか。
三井住友カードでは、次の5つの対策を挙げています。
日頃から出来ること
- 利用明細をこまめに確認する
- 暗証番号は容易なものは避け、絶対に人には教えない
- カード裏面には必ず署名をする
不正利用の被害に遭ってしまったら
- カード会社へ相談する
- 警察に被害届を出す
クレジットカードは、通信販売や店頭での支払いに便利な決済手段です。
5つのポイントに注意して、安全な利用を心がけましょう。
万が一、被害に遭ったときは、放置せずに、すぐにカード会社の窓口に問い合わせをしてください。