「70歳」まで働けると思っている人は4割。働けない理由は「会社の制度」
[2020/2/9 00:00]
「70歳」まで働くことへのアンケート
日本労働組合総連合会(連合)が、「高齢者雇用に関する調査」の結果を公開しています。
ここでは、「70歳まで働くこと」に絞って紹介します。
2019年12月に行なわれたインターネット調査には、45歳から69歳の有職者1,000人が回答しています。
今の職場で70歳まで働ける人は4割
「現在、勤めている職場で、70歳まで働けるか」という人は、回答者全体の43%でした。
70歳まで働けると思っている人は、半分を切っています。
70歳まで働けない理由は「制度がない」
「70歳まで働くことはできない」と答えた人に、その理由を聞いています。
一番多い回答は、「70歳まで働ける制度がない」でした。
回答者の半分以上がこれを挙げており、「制度」が最大の問題と考えていることが分かります。
次に多いのは「体力的に自信がない」ですが、こちらは3割強に留まっています。
70歳まで働ける職種、働けない職種
70歳まで働ける制度がある会社は、どれぐらいの割合なのでしょう。
回答者全体では、40%ほどでした。
しかし、職種別に見ると、70歳まで働ける制度がある職種と、ない職種が分かれています。
例えば、次の4つは、制度がある職場が半分を超えています。
- サービス/警備/清掃
- 土木/建設/農水産
- 専門職
- 医療/介護/福祉
一方、次の2つの職種は、制度がある職場が3割もありません。
- 営業
- IT/エンジニア
職種によっては、回答者の数が少ないので、多少の偏りはありますが、70歳まで働きやすい制度がある職種と、そうではない職種があることが分かります。
高齢まで働く不安は「体力」と「健康」
最後に、「65歳以降も働く場合、どのような心配があるか」を聞いています。
一番多い回答は「体力が持つか」でした。
次は「健康を維持できるか」が続いています。
70歳まで働くには、国の年金や、会社の制度も関わってきます。
しかし、最後は、自分の「体力」と「健康」が重要なポイントであることが分かります。