警備員の仕事で大変なのは「立ちっぱなし」と「災害時の長時間労働」
[2020/2/13 00:00]
警備員の実情がよく分かるアンケート
シニア向け職業紹介サイトを運営する大成広告社が、「警備員の働きがいに関する調査」の結果を公開しています。
2020年1月に行なわれた調査には、関東在住の40代から60代の警備員112人が回答しています。
回答者数が少ないアンケートですが、シニアの仕事として名前が挙がることが多い「警備員」の実情がよく分かる面白い調査となっています。
20年以上勤めている人もいる
「警備員として働いている延べ年数」は、「1年~3年未満」が一番多いのですが、他の回答との差は大きくなく、広い範囲にばらけています。
15年以上という人が4分の1を占めており、警備員が長く続けられる仕事であることが分かります。
警備員を選んだ理由は特にない?
「警備員になった理由」で一番多いのは「その他」で、次が「特に理由はない」でした。
どうも、積極的に警備員を目指す人よりも、他の仕事がないので警備員を選んでいるという人が多いようです。
警備員に対して積極的な理由としては、「働く時間が自由だから」が一番多くなっています。
立ちっぱなしが大変
「警備員になって大変だったこと」で一番多いのは「立ちっぱなしが大変」でした。
また、「とっさの判断を求められる」「クレーム対応が大変」「問題が起きたときの緊張感がある」など、何かトラブルが起きたときの対応に関することを挙げる人が多いようです。
ヒマなときは立ちっぱなしが大変で、何かコトが起こったら、その処理が大変ということでしょう。
災害時の長時間労働がキツイ
最後に「警備員になって大変だった特徴的なエピソード」を聞いています。
警備員という仕事の特徴が表れているものを紹介しましょう。
- 台風など災害で国道通行止めの際、三日間ほど延々持ち場での仕事が続いたりする事もあった。一体いつ仕事が終わって帰れるのか全く見当が付かなかった。(56歳)
- 花火大会の雑踏警備をおこなった際、人員削減でギリギリの人数で行なったため、5時間立ちっぱなしだった。(58歳)
- 位置情報ゲーム系の人たちの施設内への誤侵入への対応が大変。偽装するなど悪意をもって侵入してくる人が多く、気を緩める間がない。(50歳)
- 心肺停止のお客様に心肺蘇生を行なった事(52歳)
こうして、リアルな声を聞いてみると、なかなか大変な仕事であることが分かります。