自転車による死亡事故の7割は高齢者が乗っていた
[2020/2/17 00:00]
危険運転は自動車だけではない
高齢者の運転による死亡事故は、自動車の運転について語られることが多いのですが、実は「自転車」の運転においても死亡率が高いことが分かりました。
警察庁によれば、2019年において、自転車の運転中に死亡した人は「433人」でした。
そのうち、「65歳以上」の人は69%で、全体のほぼ7割を占めています。
つまり、自転車の運転中に事故で死亡した人の、多くは高齢者なのです。
事故の8割は交通違反が原因
自転車の運転中に死亡した人の特徴は、交通違反が多いことです。
運転中に亡くなった「65歳以上」の人のうち79%は、なんらかの法令違反を犯していました。
自転車の運転中に死亡事故を起こす原因の8割は、交通法規を守らなかったことが原因なのです。
「操作ミス」や「見落とし」が多い
高齢者による法令違反の内容を見てみましょう。
「65歳以上の高齢運転者」による事故原因で一番多いのは「安全運転義務違反」でした。
具体的には、「操作不適」と「安全不確認」です。
つまり、ハンドルやブレーキの操作ミスや、自動車や歩行者の見落としなどが多いのです。
自動車による死亡事故と同じで、高齢によって周囲の状況に応じた、正確な行動が取りにくくなっていることが原因となっているのでしょう。
高齢者による交通事故については、ともすれば高齢者の自動車の運転に注目が集まりがちです。
しかし、運転免許証の返納をして、、自転車に乗り換えたとしても、まだ危険が潜んでいます。
自転車には運転免許証は不要ですから、自分で運転を止める判断をすることは簡単ではありません。
それだけに、自分がいつまで乗り続けるか、慎重に判断してください。