この時期に、病院や福祉施設の「面会」に行くときに注意すべきこと
この時期に「面会」に行って良いのか
「大型イベントの2週間自粛」や「学校の一斉休校」など、新型コロナウイルス感染症が大きな問題となっています。
こういう時期に、病院や福祉施設に、お見舞いなどの「面会」に行って良いものでしょうか。
また、行くとしたら、どのような点に注意したら良いのでしょうか。
厚生労働省の資料をもとにして紹介します。
不要不急の「面会」は避ける
「面会」の扱いについては、厚労省が病院や福祉施設などに「通知」を出しています。
各施設では、この通知に従って、感染症対策を行なっています。
病院向けの通知の内容を見てみましょう。
面会については、感染経路の遮断という観点から、感染の拡大状況等を踏まえ、必要な場合には一定の制限を設けることや、面会者に対して、体温を計測してもらい、発熱が認められる場合には面会を断るといった対応を検討すること。
ポイントは「体温を計り、発熱している場合は、面会を断る」です。
福祉施設向けの場合は、もう少し厳しい表現になります。
面会については、感染経路の遮断という観点で言えば、可能な限り、緊急やむを得ない場合を除き、制限することが望ましい。少なくとも、面会者に対して、体温を計測してもらい、発熱が認められる場合には面会を断ること。
これを読むと、「できたら面会に来ないでほしい」という気持ちがひしひしと伝わってきます。
どうしても面会する場合は、病院と同じように「体温を計り、発熱している場合は、面会を断る」という対応になります。
この時期の「面会」で大切なことは、次の3点です。
- 不要不急の面会は避ける
- 行く前に体温を計測し、発熱している場合は自粛する
- 施設の入口で発熱が確認されたら、面会をあきらめる
「面会」の前に、必ずWebのチェックか、問い合わせを
2月28日現在、東京都内の多くの病院では「面会」の制限が始まっています。
例えば、東京都千代田区の「東京逓信(ていしん)病院」では、次のようにホームページで告知しています。
当面の間、緩和ケア病棟と小児科病棟をのぞき、面会は病状説明などでこちらからお呼びした身内の方のみに限らせていただきます。
他の病院でも、ホームページや面会用の入口で、同様の告知を行なっているところが増えてきています。
実際に、施設まで行ったのに、面会ができなかったという例もあります。
病院や福祉施設での「面会」をするときは、まず、その施設のホームページに告知がないかをチェックしましょう。
さらに、必要であれば電話などで面会が可能かどうかを確認してください。
「面会」するときは感染症対策をする
もし「面会」ができた場合でも、新型コロナウイルスなどの病原菌を持ち込まないように注意が必要です。
厚労省の通知では、次のように書かれています。
職員、子ども、障害者や高齢者のみならず、面会者や委託業者等、職員などと接触する可能性があると考えられる者含めて、マスクの着用を含む咳エチケットや手洗い、アルコール消毒等により、感染経路を断つことが重要である
これに従って、面会の際は、次の予防措置を、必ず行なってください。
- マスクの着用を含む咳エチケット
- 手洗い
- アルコール消毒
これらの予防措置は、自分自身を感染から守るために推奨されている方法でもあります。
抵抗力が弱くなっている病人や高齢者がいる施設に、外の世界から「面会」に行くのですから、くれぐれも自分が感染源とならないように、万全の注意を払ってください。