60歳以上で働くときに求めるのは、「給与」よりも「業務内容」と「勤務場所」

[2020/3/5 00:00]

60歳以上で働いている人へのアンケート

総合マーケティング支援を行なうネオマーケティングが「シニアの仕事に関する調査」の結果を公開しています。

2020年2月に行なわれたインターネット調査には、60歳以上で働いている男女500人が回答しています。

働く理由は「お金」が一番

「現在、働いている理由」で一番多い回答は「お金を稼ぐため」でした。

回答者の7割以上が、これを挙げています。

次に多いのが「健康維持のため」で、こちらも半分以上の人が挙げています。

出典:ネオマーケティングのデータをもとに編集部が作成

「給与」より大切な「業務内容」と「勤務場所」

「働くにあたって、勤務先に対して求めるもの」を聞いています。

上位3つは、次の通りでした。

  • 業務内容 83.2%
  • 勤務場所 77.4%
  • 給与 70.6%

60歳以上で働いている人は、「給与」も大切ですが、「業務内容」や「勤務場所」を重視していることが分かります。

現在の仕事に満足している人は「6割」

「現在の仕事の満足度」を聞いています。

「とても満足している」と「まあ満足している」を合わせると、6割近くの人が、今の仕事を肯定的に評価しています。

出典:ネオマーケティングのデータをもとに編集部が作成

「正社員」希望は4割

「60歳からの理想の雇用形態」を聞いています。

一番多いのは「正社員」ですが、4割ほどに留まっており、必ず「正社員」でなければならないと考えている人ばかりではありません。

また、「自営業/個人事業」が3割を超えています。

起業を志望する人がいることと、働き方の自由度が高いように見えることが影響しているのでしょう。

出典:ネオマーケティングのデータをもとに編集部が作成

60歳以上は働きやすい環境が大切に

60歳以上で働いている人の目的は「お金を稼ぐため」が一番多いのですが、一方で、勤務先に求めるものとしては「給与」よりも「業務内容」と「勤務場所」が優先されます。

お金を得ることも重要ですが、自分に合った仕事をしたいという気持ちが感じられます。

また、「正社員」を志望する人は4割に留まり、それ以外の働き方を希望する人も少なくありません。

無理にフルタイムで働くよりも、自分の健康状態や家庭環境に合った仕事をしたいという気持ちの表れでしょう。

多くの会社では、「60歳」が定年で、いったん区切りが付き、そこからは継続雇用制度によって「契約社員」などの働き方をすることが多くなっています。

「正社員」から外れることを嘆くのではなく、その時点の自分の能力や体力に合った働き方を探すことが、60歳以降も楽しく仕事をするコツかもしれません。

[シニアガイド編集部]