被害が無くても、「震度7」なら最大50万円もらえる新型地震保険
地震の「震度」で保険金が決まる新型地震保険
東京海上日動火災保険は、住んでいる地域の「震度」によって保険金が決まる新型地震保険「震度連動型地震諸費用保険」を開発しました。
商品名は「地震に備えるEQuick(イークイック)保険」で、8月から販売します。
この保険には次の特徴があります。
- 気象庁が発表する住んでいる地域の震度によって、受け取る保険料が決まる
- 家や人などの被害状況は問われない
- 最短3日で保険金が支払われる
- 保険の販売はインターネットのみ、スマホの専用アプリで手続きが完了する
- 決済はクレジットカードのみ
- 保険期間は1年間
地震に対して備える保険は、火災保険とセットになった「地震保険」が主役ですが、今回の新型地震保険は、それとはかなり性格が異なる保険になっています。
もう少しくわしく内容を紹介しましょう。
最短3日で保険金が届く
地震の被災者へのアンケートによれば、地震発生直後には現金が必要となります。
しかし、従来の地震保険は、損害の調査が必要なため、保険金の支払いまでには一定の時間がかかります。
EQuickでは、気象庁が公表する市区町村単位の震度情報を、住んでいる地域の「震度」とします。
家屋や人員の被害は関係なく、保険金額の支払いは「震度」のみが基準となります。
調査が不要なため、地震発生から最短で3日で、保険金が支払われます。
3つのコースが用意される
EQuick保険には、「エコノミー」「スタンダード」「プレミアム」の3つのコースが用意されます。
1年分の保険料や、地震の際の保険金はコースによって異なります。
1年間の保険料は、2,400円/4,800円/9.600円です。
「震度7」の場合の保険金は、、「エコノミー」は20万円ですが、「プレミアム」では50万円になります。
「震度6弱」の場合、「エコノミー」では保険金が出ませんが、「プレミアム」では10万円となります。
従来の「地震保険」とは別に検討を
今回の新型地震保険は、被災直後の当座の生活資金の確保が目的です。
そのため、従来の「地震保険」に比べると、支払いが早い代わりに、保険金の金額が大きくありません。
東京海上日動火災保険でも、「保証の充実した地震保険も合わせておすすめしてまいります」としており、従来の地震保険を補完する存在として検討するのが良いでしょう。