明日37.5℃の熱が出たら、欠勤する人が「9割」
職場での影響についてアンケート
人材紹介サービス会社のワークポートが、「新型コロナウイルスの影響について」のアンケート結果を公開しています。
2020年2月26日から3月4日にかけて行なわれたインターネット調査には、20代~40代の男女407人が回答しています。
対策が行なわれている会社は「6割」
まず、「新型コロナウイルスの影響を受け、勤務先では何か対策がとられたか」と聞いています。
対策が行なわれている会社は60%、行なわれていない会社は40%でした。
早い会社は、1月上旬から新型コロナウイルスへの対策が行なわれています。
会社での対策は「マスクの着用」や「時差出勤」が多い
勤め先の会社において行なわれている対策で多いのは、次の3つでした。
- マスクの着用許可/義務
- 時差出勤/テレワーク
- 会議の中止やオンライン化
「マスクの着用」や「閉鎖空間で人と会わない」など、基本的な対策が実行されていることが分かります。
ちょっと変わった対策としては、次のようなものが挙がっています。
- 社員食堂でのセルフサービスの廃止
- エレベーターの封鎖
- 扉を開放してドアノブを触らずに入室出来るようになった
一方、何も対策が行なわれていない企業については、「会社が新型コロナウイルス対策をとらないことに不安を感じている」(40代女性)という声も挙がっています。
37.5℃の熱が出たら欠勤する人が「9割」
次に、「明日の朝37.5℃の熱が出たらどうするか」を聞いています。
一番多いのは「欠勤して自宅で安静にする」でした。
のちほど紹介しますが、これが厚労省による正しい対応です。
そして、「欠勤して最寄りの病院にいく」と「新型コロナウイルスを疑い、欠勤して指定された機関に連絡をする」と欠勤を前提とした回答が続きます。
「通常通り出勤する」という回答は1割しかなく、残りの9割は欠勤することを前提にしています。
厚労省による感染が疑われたときの対応
さきほど触れた、厚労省による「新型コロナウイルス」の感染が疑われたときの対応は、次の通りです。
下の2つの症状がある場合は、各都道府県に用意された専用窓口に連絡して、指定された病院で診察を受ける。
- 風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
- 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある
高熱が続く場合に受診する目安は「4日」です。
ただし、高齢者や、糖尿病などの基礎疾患を患っている場合は「2日」を目安にします。
そして、「新型コロナウイルス」が疑われる場合に病院で受診するときは、一般的な外来窓口ではなく、専用の外来窓口を利用します。
これは、病院のスタッフや、他の外来患者への感染を防ぐためです。
37.5℃の熱が出ても、4日目までは「自宅で安静」にしてください。
会社からの指示に従う人が多い
アンケートの回答では、欠勤した場合の行動については、会社からの指示を優先している人が多くみられました。
- 【自宅で安静】4日間熱が続いてから病院に行くよう会社から勧められているから(20代男性)
- 【最寄りの病院】職場から熱がある時は病院で診察を受けるよう言われている(20代女性)
- 【指定機関に連絡】会社から、指定された機関へ連絡するよう義務づけられているため(40代男性)
なお、【通常通り出勤する】という人も、会社からの指示に従っている場合があるようです。
そうでなくても、職場において、休みにくい雰囲気があることがコメントから分かります。
- とりあえず出勤するように会社から言われているため(20代男性)
- 37℃台では「熱があります」と主張しづらい(30代女性)
会社からの指示も大切ですが、自分の体調や、新型コロナウイルスの流行の状況も考慮して、どう行動するべきかを判断してください。