転職希望者の2割は、貯金が「ゼロ」

[2020/3/28 00:00]

転職サイトの利用者へのアンケート

総合転職エージェントのワークポートが、転職希望者の貯金に関するアンケート結果を公開しています。

2020年3月に行なわれたインターネット調査には、全国の20代~40代の転職希望者525人が回答しています。

貯金は「50万円以下」が4割

「現在の貯金総額」で一番多いのは、「50万円以下」でした。

そして「貯金はない」が続きます。

2つとも、約20%なので、合わせると回答者全体の40%を超えます。

つまり、転職希望者の4割以上は貯金がないか、あっても50万円以下という状態なのです。

出典:ワークポート

自分の貯金に不満な人が9割

「現在の貯金額に満足しているか」という質問に、「満足している」と答えた人は10%しかいません。

逆に、「満足していない」人が90%近くもいます。

つまり、ほとんどの転職希望者は、自分の貯金に満足していません。

もしかしたら、それだからこそ、転職を希望するのかもしれません。

出典:ワークポート

毎月貯金ができていない人が3割

では、回答者のみなさんは、毎月どれぐらい貯金しているのでしょうか。

「毎月の貯金額」で、一番多い回答は「貯金していない」でした。

なんと、回答者全体の3割は、まったく貯金ができていません。

そして、「1~3万円」と「3~5万円」が続きます。

1カ月に3万円なら、年に36万円、月に5万円なら年に60万円が貯金できる計算ですから、これぐらいを目指したいものです。

出典:ワークポート

貯金の目的は「老後の備え」

「貯金の目的」で一番多いのは「老後の備え」でした。

回答者の半分以上が、これを挙げています。

やはり老後に不安を抱く人が多いことが分かります。

次に多いのが「特に目的はない」でした。

出典:ワークポート

貯金をする習慣が身についていない人が多い

アンケートの結果を見ると、ほとんどの人が、自分の貯金額に不満を抱いていることが分かります。

実際に、貯金がゼロの人が2割、毎月の貯金ができていない人が3割もいるという状態なので、貯金をする習慣が身についていない人が多いのです。

一方で、月に10万円以上の貯金ができている人も1割います。

また、特に目的がなくても貯金をしている人が3割近くもいます。

こういう人は、貯金をすること自体が生活習慣となっているのでしょう。

今回のアンケートは転職希望者を対象にしたものでした。

転職時には、いろいろな都合で、数カ月働けない期間があることは珍しくありません。

余裕のある転職活動をするためにも、少しずつでも貯金をしておきましょう。

[シニアガイド編集部]