国民生活センターが、「新型コロナウイルスが水道水に混ざっている」という怪しい電話を警告
新型コロナウイルスをつかった怪しい接触
国民生活センターが、新型コロナウイルスに関する、怪しい電話やSMS(ショートメッセージサービス)について警告を発しています。
これらの電話やSMSは、「水道水や下水道管が、新型コロナウイルスに汚染されている」となど脅し、それによって個人情報を得たり、商品やサービスを売りつけるものです。
「新型コロナウイルスが水道水に混ざっている」と脅す
最初に、水道水に関する怪しい電話の例を紹介しましょう。
自宅に突然「新型コロナウイルスが水道水に混ざっている可能性がある。混ざっていた場合はろ過する必要がある。今からウイルスが混ざっているか調査に行くので、お宅の場所を教えてほしい」と電話があった。
話し方がとても威圧的で怖かった。
もし本当だとしたら市の水道局から通知があるはずだ。おかしいと思ったので、自宅の場所は教えずはっきりと断った。
その後訪問もされていないし、電話もかかって来ないが、同様の被害の未然防止のため情報提供したい。(70代女性)
この女性は、自分で怪しい電話と判断して、難を逃れています。
うっかり、自宅の場所を教えると、業者が訪ねてきて居座り、高額な浄水器や、ウォーターサーバーを設置して水を宅配するサービスを売りつけられる可能性があります。
「下水道管が汚染されている」と脅す
また、下水道についても、怪しい勧誘が行なわれています。
次に紹介するのは、SMSによって、携帯電話に怪しいメッセージが届いた例です。
昨日、「新型肺炎に下水道管が汚染されているので清掃します」とのSMSがスマートフォンへ届いた。いったいこれは何なのか。(50代女性)
この場合も、メッセージを疑問に思ったので被害をまぬがれました。
うっかり、メッセージに返信していたら、高圧洗浄機を使って、排水口から下水道管を洗浄するサービスを売りつけられていた可能性が高いでしょう。。
高圧洗浄機による洗浄自体は、まっとうなサービスですが、こういう怪しい手段によって接触してくる業者は、高額な請求をしても不思議はありません。
怪しい接触は相手にしない
国民生活センターでは、これらの怪しい電話やSMSに対して、無視するように訴えています。
新型コロナウイルスの感染拡大に対する不安につけ込んで、「新型コロナウイルスが水道水に混ざっている」「排水管が新型コロナウイルスで汚染されている」等と説明し、不安をあおる悪質な相談事例が全国の消費生活センター等に複数寄せられています。
しかし、これらは根拠のない話であり、現在のところ、そのようなことが実際に起こったケースは確認されていません。
なお、水道水については、各自治体等が国の法令に従い、適切に塩素消毒を実施するとともに、国が定める水道水質基準に従い、安全な水を供給しています。
根拠のない話には、絶対に耳を貸さないようにしましょう。(国民生活センター)
怪しい電話やSMSなどが届いたら、耳を貸さず、相手にしないのが一番良い方法です。
絶対に自宅の住所などの個人情報を伝えてはいけません。
不安な場合は「消費者ホットライン」(電話番号188)へ相談してください。