iDeCo(イデコ)の加入者が150万人を突破。3年で5倍に
3年で5倍以上に増加
個人型確定拠出年金(iDeCo:イデコ)の加入者数が、150万人を突破しました。
iDeCoの加入者数は、2020年2月の時点で「153万114人」になりました。
2016年12月の時点では約30万人だったので、3年ちょっとで5倍に増えたことになります。
会社員や公務員の加入が多い
iDeCoの加入者は、3種類に分かれています。
- 第1号加入者:自営業など
- 第2号加入者:会社員、公務員など
- 第3号加入者:専業主婦など
特に増えているのが「第2号」で、2016年12月の23万人から、2020年2月には130万人になりました。
その伸びは5倍以上に達しています。
iDeCoの躍進は、「第2号」である会社員や公務員の加入が増えたことが原因です。
会社員と公務員は、厚生年金に加入しているので、老後はそれなりの年金が出ますが、さらに、iDeCoを利用している人が多いのです。
iDeCoは、自分のために自分で準備する年金
最後に、iDeCoという制度について、かんたんにおさらいをしておきましょう。
iDeCoは、自分が積み立てた掛金を、自分で投資先を選んで運用する年金制度です。
iDeCoは、基礎年金や厚生年金などの公的年金に加えて、それに積みます分の年金を、自分自身で用意するものです。
iDeCoでは、掛金を60歳になるまで積み立てを続け、60歳以降に資産を受け取ります。
iDeCoの特徴は、掛金や運用益に対する税金が優遇されていることです。
毎月の掛金は、全額「社会保険料控除」の対象となるので、所得税や住民税が安くなります。
また、投資で儲かった場合でも、利益に対して税金がかかりません。
そして給付を受け取るときも、税金がかからないか、安くなるように優遇されています。
欠点としては、自分が60歳になるまでは、資産を引き出すことができません。
また、投資先の状況によっては、資産が少なくなってしまうこともあります。
どうしてもリスクを負うのがいやな場合は、投資先に元本保証の定期預金などを選びましょう。
公的年金だけでは、老後の生活資金が足りないのではないかと不安な場合は、iDeCoを始めることを検討してください。