iDeCo(イデコ)の加入者が150万人を突破。3年で5倍に

[2020/4/9 00:00]

3年で5倍以上に増加

個人型確定拠出年金(iDeCo:イデコ)の加入者数が、150万人を突破しました。

iDeCoの加入者数は、2020年2月の時点で「153万114人」になりました。

2016年12月の時点では約30万人だったので、3年ちょっとで5倍に増えたことになります。

会社員や公務員の加入が多い

iDeCoの加入者は、3種類に分かれています。

  • 第1号加入者:自営業など
  • 第2号加入者:会社員、公務員など
  • 第3号加入者:専業主婦など

特に増えているのが「第2号」で、2016年12月の23万人から、2020年2月には130万人になりました。

その伸びは5倍以上に達しています。

iDeCoの躍進は、「第2号」である会社員や公務員の加入が増えたことが原因です。

会社員と公務員は、厚生年金に加入しているので、老後はそれなりの年金が出ますが、さらに、iDeCoを利用している人が多いのです。

出典:iDeCo公式サイトのデータをもとに編集部が作成

iDeCoは、自分のために自分で準備する年金

最後に、iDeCoという制度について、かんたんにおさらいをしておきましょう。

iDeCoは、自分が積み立てた掛金を、自分で投資先を選んで運用する年金制度です。

iDeCoは、基礎年金や厚生年金などの公的年金に加えて、それに積みます分の年金を、自分自身で用意するものです。

iDeCoでは、掛金を60歳になるまで積み立てを続け、60歳以降に資産を受け取ります。

iDeCoの特徴は、掛金や運用益に対する税金が優遇されていることです。

毎月の掛金は、全額「社会保険料控除」の対象となるので、所得税や住民税が安くなります。

また、投資で儲かった場合でも、利益に対して税金がかかりません。

そして給付を受け取るときも、税金がかからないか、安くなるように優遇されています。

欠点としては、自分が60歳になるまでは、資産を引き出すことができません。

また、投資先の状況によっては、資産が少なくなってしまうこともあります。

どうしてもリスクを負うのがいやな場合は、投資先に元本保証の定期預金などを選びましょう。

公的年金だけでは、老後の生活資金が足りないのではないかと不安な場合は、iDeCoを始めることを検討してください。

公的年金の上に積み上げる形で、iDeCoに加入する 出典:厚労省
[シニアガイド編集部]