葬儀費用の平均は「119万円」。お布施は「24万円」

[2020/4/19 00:00]

実際に葬儀を行なった2千人にアンケート

終活関連サービスの鎌倉新書が「お葬式に関する全国調査」の結果を公開しています。

2020年2月に行なわれたインターネット調査には、2年半以内に葬儀を行なった40歳以上の男女2,000人が回答しています。

この記事では、「どんな形式で葬儀を行ない、どれぐらいお金が掛かったのか」に重点を置いて紹介します。

葬儀の形式は「一般葬」と「家族葬」で半々

まず、行なった葬儀の種類を聞いています。

大勢が集まって故人を送る「一般葬」が49%で一番多い回答でした。

しかし、親族や故人と親しかった方で送る「家族葬」も41%なので、あまり差がありません。

なお、通夜を行わない「一日葬」と、火葬のみの「直葬・火葬式」はともに5%に留まっています。

出典:鎌倉新書

会葬者は平均55人だが、実際には10人前後が多い

葬儀に参列した「会葬者の人数」は、平均で55人でした。

ただし、一番多いのは「10人以上20人未満」です。

家族葬ならば、これぐらいの人数が普通でしょう。

一般葬では「200人以上」を集める大規模な葬儀もあるので、平均値が大きくなっています。

出典:鎌倉新書

葬儀の会場は「斎場・葬儀会館」がほとんど

葬儀が行なわれた「場所」は、「斎場・葬儀会館」が90%を占めています。

現在の葬儀の会場は、寺や教会などの宗教施設や自宅ではなく、「斎場・葬儀会館」が主流なのです。

出典:鎌倉新書

葬儀費用の平均は「119万円」

葬儀にかかった「費用」の平均は「119万円」でした。

分布を見ても「100万円以上120万円未満」が一番多く、このあたりが葬儀の費用の目安といえそうです。

ただし、少ない方では「10万円未満」、多い方では「380万円以上」という人も一定数いるので、葬儀の形式や参列者の数などによって、葬儀費用が大きく変わることが分かります。

出典:鎌倉新書

葬儀本体以外にもお金がかかる

葬儀にかかるお金は、葬儀本体だけではありません。

ほかにも、「飲食費」「返礼品」「お布施(宗教者への礼金)」などが必要です。

「飲食費」の平均は31万円でした。

ただし、一番多いのは「10万円未満」なので、飲食にお金を使っている少数の人によって、平均が引き上げられていることが分かります。

出典:鎌倉新書

「返礼品」の平均は34万円です。

これも、一番多いのは「10万円未満」です。中には「100万円以上」を費やしている人もいます。

出典:鎌倉新書

「お布施」の平均は24万円でした。

これも一番多いのは「1万円以上10万円未満」ですが、「50万円以上」使っている人が1割以上いるため、平均金額が大きくなっています。

出典:鎌倉新書

「飲食費」「返礼品」「お布施」の3つの平均金額を足すと約90万円になります。

平均ではなく、一番多い価格帯を足しても約30万円かかります。

つまり、葬儀の費用を考えるときは、葬儀本体の金額から、30~90万円ぐらい増えることを覚悟しておきましょう。

葬儀本体の平均費用が119万円ですから、葬儀の総額は150~210万円ぐらいと考えておけば良いでしょう。

もちろん、葬儀の形式や参列者の人数によって、これらの金額は大きく変わります。

どれぐらいの費用を使って、どんな葬儀を行なうのか、事前に考えてお金を準備しておきましょう。

[シニアガイド編集部]