新型コロナで増えた買い物は「ドレッシング」と「シャンプー」

[2020/4/14 00:00]

レシートをもとにした買い物調査

マーケティングリサーチ会社のアスマークが、2020年1月と2月の買い物の変化についてレポートを公開しています。

2020年2月は、国内での感染者発生に加え、検疫中のクルーズ船について毎日報道され、新型コロナウイルスが身近な存在になった時期でした。

このレポートでは、首都圏在住の20代~50代女性41名のレシートをもとに、購買内容の変化を追っています。

調査人数は多くありませんが、アスマークでは「レシートデータは、少人数でも1人単位で深い消費データを追える」としており、興味深い結果を見出しています。

2倍に増えた「ドレッシング」

食品関係での大きな変化は、「ドレッシング」の購入が増えていることでした。

1月と2月を比べると、金額では4,417円が8,491円に、個数では18個が44個へと、2倍以上に増えています。

野菜では「きゅうり」や「レタス」が伸びており、ドレッシングと合わせてサラダを作る機会が増えていると思われます。

アスマークでは「この状況下ゆえに、強い身体づくりや免疫機能の強化に有効な野菜を積極的に摂りたいという気持ちが反映されている」としています。

出典:アスマーク

「シャンプー」を買う量が増えている

生活用品の分野では、「シャンプー」の購入が増えています。

1月と2月を比べると、金額では2,976円が10,632円と4倍に、個数では7個が22個へと、3倍に増えました。

「シャンプー」以外にも、「洗顔料」「衣料用合成洗剤」などの身体を清潔に保つ商品と、「漂白剤」「歯ブラシ」「歯磨き」などの衛生系商品の個数が増えています。

アスマークでは、「マスクを探すためにドラッグストアに足を運ぶ機会が増えた」ことと「身辺を清潔に保つという意識が強くなった」ことを理由として挙げています。

出典:アスマーク

買い物のスタイルが「週末のまとめ買い」に

最後に、買い物のスタイルの変化を紹介しましょう。

スーパーでの買い物を、「平日」と「週末」に分けて分析すると、「平日」の購入金額が減り、「週末」の購入金額が増えています。

これは、外出の機会を減らすために、週末に「まとめ買い」をするようになったためでしょう。

アスマークによれば『休日の購買内容をより詳細に追っていくと、「米」や「野菜」「レトルト系食品」といった商品を中心に購買額が増加している』としており、購入している商品の内容も「まとめ買い」を裏付けています。

出典:アスマーク

3月以降の行動の変化に注目

今回のレポートは、2020年の1月と2月を分析したものです。

その後、新型コロナウイルスについては、外出制限の開始や、連日の患者数の増加などによって、危機感が高まっています。

3月以降の買い物について、外出制限などが、どのように影響したのか、続報に期待しましょう。

[シニアガイド編集部]