新型コロナの影響で「失業」や「シフト減少」のアルバイトが6割を超える
五千人のアルバイト/パートへのアンケート
ディップ総合研究所が、アルバイト/パートを対象とした「新型コロナウイルスによる仕事への影響調査」の結果を公開しています。
2020年3月から4月に行なわれたインターネット調査には、全国のアルバイト/パート5,000人が回答しています。
60%以上が仕事への影響を感じている
新型コロナウイルスによって、仕事に影響が出ている人は「62.7%」に達しています。
そのうちの26.2%は「とても影響が出ている」と答えています。
仕事が減った人が4割を超える
仕事への影響で、「休業することになった」人は8.4%いました。
さらに、「シフト(仕事時間)が減った」を加えると41.8%と、4割を超えます。
とくに影響が大きい業種は「コンサート運営などのイベント業」で、9割以上の人が影響を受けています。
そして、「テーマパーク、アミューズメント」「ホテル」「フード/飲食」も6割以上の人が影響を受けています。
働く環境と収入面の不安
「今後の仕事に対して不安なこと」で一番多い回答は「マスクや消毒用アルコールなどの整備がされていない」でした。
コロナウイルスの影響のもとで働くだけに、職場環境への不安が強く出ています。
そして、「就業時間や日数の減少」と「休んでいる間の給与の保障」という『収入面での不安』が続いています。
アルバイトは、働く時間が減ることが、そのまま収入の減少につながるだけに、深刻な問題となっています。
「緊急事態宣言」によって、さらに厳しい環境に
今回の調査は、3月31日から4月3日にかけて行なわれました。
この時点では「小中高校の臨時休校」や「週末の外出自粛」は行なわれていましたが、7都府県に対する「緊急事態宣言」は行なわれていませんでした。
「緊急事態宣言」によって、営業の自粛を迫られた店舗が多く、アルバイトをとりまく環境は、調査時点よりも、さらに厳しくなっていると推測されます。
ディップ総合研究所では、今後も同様の調査を行なうとしており、「緊急事態宣言」後の変化が注目されます。