特別定額給付金の10万円。使う人が7割、貯金が3割
2,500人に聞いた「特別定額給付金の使い道」
マーケティングリサーチ会社のクロス・マーケティングが「特別定額給付金の使い道調査」の結果を公開しています。
2020年4月に行なわれたインターネット調査には、全国の20~69歳の男女2,500人が回答しています。
「消費/支払いにまわす」人が70%
住民基本台帳に登録されている国民全員に10万円ずつ給付する特別定額給付金について、その利用予定を聞いています。
一番多い回答は、「消費/支払いにまわす」、つまり何かに使う人が70%でした。
次に多いのが「貯蓄にまわす」で37%でした。
なお、複数回答があるので、合計は100%を超えます。
三番目以下は次の通りです。
- 親兄弟や子どもなど家族に贈る 4.4%
- 寄付する 2.7%
- 給付されることを知らなかった 2.1%
- その他 1.6%
- 受け取らない/申請しない 0.9%
なお、年代別に見ると年代が上がるにつれて「消費/支払いにまわす」が増え、「貯蓄にまわす」が少なくなります。
用途は「必要不可欠な支出」が多い
「特別定額給付金の具体的な使い道」を聞いています。
一番多いのは「ふだんの食費」で53%でした。
次に多いのが「日用品」で37%です。
以下、10%を超えている項目は次の通りです。
- 光熱費 22%
- 通信費 18%
- 家賃/ローン 16%
- 外食 14%
- 医療費/介護費 13%
上位のほとんどは「必要不可欠な支出」が占めており、生活費として使われることが分かります。
給付までの間に用途を考えておこう
今回のアンケートでは、どうしてそのようにお金を使うのかという理由はわかりません。
例えば、「消費/支払いにまわす」人は、それだけ生活が苦しいのかもしれませんし、臨時の収入だから使ってしまおうと思っているのかもしれません。
同じように、「貯蓄にまわす」人は、まだ生活に余裕があるので貯金ができるのかもしれませんし、すでに生活が苦しいが、さらに苦しくなる予感がするので我慢して貯金するのかもしれません。
配られるお金は同じ10万円でも、その人の状況や考え方によって、用途はさまざまでしょう。
いずれにしても、特別定額給付金の給付が始まるのは、もう少し先のことになります。
今のうちから、何に使うのか、よく考えておきましょう。