在宅勤務で仕事をする場所は、「リビング」が4割、「個室」が3割
在宅勤務をしている自社の社員へのアンケート
オフィス家具のメーカーであるオカムラが、在宅勤務をしている自社の社員へのアンケート結果を公開しています。
2020年4月に行なわれたインターネット調査には、オカムラの社員162人が回答しています。
この調査の特徴は、在宅勤務をしている環境について聞いている点です。
働いている場所や家族との距離感などの回答が、在宅勤務をしている人の参考になるでしょう。
仕事をする場所は「リビングの一角」が多い
まず、在宅勤務で仕事をする場所について聞いています。
一番多いのは「リビングやダイニングの一角」でした。
二番目は、「書斎や寝室といった個室」です。
個室を使っている人よりも、家族共有の場所を使っている人の方が多いことが分かります。
以前から準備していた人は3分の1
自宅の仕事環境を、いつ整えたのか聞いています。
「以前から整えられていた」という人は、全体の3分の1に留まりました。
「以前より整っていたが、今回さらに改善した」を含めても、半分に届きません。
多くの人は、今回の新型コロナウイルスの流行によって、初めて自宅で働く環境を整えたことが分かります。
家族も在宅勤務している場合の距離感
共稼ぎなどで、同居している家族も在宅勤務をしている場合の距離感を聞いています。
一番多いのは「まったく離れた部屋」でした。
あまり差がなく「同じ空間、同じテーブル」が続きます。
お互いに距離を置く人と、近くでも気にならない人の両方がいることが分かります。
Web会議や電話のときは移動する人が多い
Web会議や電話をするときは、「違う部屋に移動した」人が、ほぼ半分います。
ほかにも、「イヤフォンを使うなどした」「距離をとった」など、なんらかの配慮をしています。
また、「家族も在宅勤務をしているときに起きるかもしれない問題点」という質問でも、「Web会議や電話など音に関する問題」を挙げる人が多く、音の問題はかなり重要であることが分かります。
「音」は家族への配慮が必要な重要なポイントなのです。
子どもがいる状況での在宅勤務
休校などで子どもが在宅している場合の対応を聞いています。
「多少育児に手がかかったが問題はなかった」と「子どもの相手と仕事が両立できたので良かった」を合わせると、40%以上の人が、大きな問題はなかったとしています。
しかし、「育児の負担が大きく困難なことが多かった」という人も16%いました。
また、「子どもがいる状態で働く際の理想の距離感」としては、「家の中に子どもはいるが、別室など気にならない環境」で働きたいという人が過半数を占めます。
子供の数や年齢にもよるでしょうが、気兼ねなく働くためには独立した空間が欲しいという気持ちが伝わってきます。
忘れてはいけない家族への配慮
今回のアンケートでは、在宅勤務する場合の場所や、家族との距離感などが分かりました。
自宅でテレワークをする場合には、仕事をするための環境を整える必要があります。
特に、「音」と「距離感」がポイントで、仕事に専念するためには、ある程度、独立した環境が必要であることが分かります。
そして、自宅でテレワークをする場合にはなによりも、家族への配慮と、家族の理解が必要であることは忘れないようにしましょう。