新型コロナウイルスの流行が終わるには「2~3年かかる」と考えている医師が多い

[2020/6/4 00:00]

医師を対象にしたアンケート

医療機関検索サイト「病院なび」を運営するeヘルスケアが、医師を対象にした「新型コロナウイルス感染症に関する調査」の結果を公開しています。

「緊急事態宣言」が全面解除される直前の、2020年5月20日~25日に行なわれたインターネット調査には、528人の医師が回答しています。

この記事では、「新型コロナウイルスの流行がいつまで続くか」という回答に絞って紹介します。

流行の終わりまで「2~3年かかる」と考える医師が多い

今回の調査で一番多かった回答は「2~3年かかるのではないか」で31%でした。

次に多いのが「収束しない」で23%でした。

「収束しない」とは、季節性インフルエンザのように定着して、不定期に流行が起こる状態になるという意味です。

「2~3年かかる」と「収束しない」を合わせると、半分以上の医師が、少なくとも1年以内には流行が終わらないと考えていることが分かります。

出典:eヘルスケアのデータをもとに編集部が作成

思っていた以上に長期戦になりそう

今回と同じように3月と4月に行なわれた調査結果と合わせて見ると、医師が流行が終わる時期について悲観的になっていく様子が分かります。

3月の時点では「2~3年かかる」という回答は6%でしたが、5月には31%と5倍に増えています。

つまり、流行が終わるまでには、思っていたよりも長くかかるのではないかと考える医師が増えています。

ただし、「収束しない」という回答は、あまり変わっていません。つまり、新型コロナウイルスが世の中に定着して、いつもある病気になると考える人は増えていません。

新型コロナウイルスとの戦いは「いつか終わりはくるけれど、思っていた以上に長期戦になる」と感じているように読み取れます。

出典:eヘルスケアのデータをもとに編集部が作成
[シニアガイド編集部]