新型コロナの影響で収入が増えたバイトは「スーパー」、減ったのは「居酒屋」
非正規雇用者へのアンケート
求人採用情報のマイナビが、「新型コロナウイルスによる非正規雇用への影響調査」を公開しています。
2020年5月21日から25日にかけて行なわれたインターネット調査には、非正規雇用として働く、15~70歳の男女1,970人が回答しています。
仕事に影響があった人は50%
現在、非正規雇用として働いている人のうち、新型コロナウイルスにより、自分の仕事に影響を受けたと回答した人は約半分でした。
雇用形態による差はあまりなく、いずれも50%前後となっています。
コロナの影響が大きい「アルバイト」
新型コロナウイルスが、収入に影響した割合が高い雇用形態は「アルバイト」でした。
「収入が減った」アルバイトは、60%に近く、影響が大きいことが分かります。
逆に「収入が増えた」人は少なく、一番多いアルバイトでも3%しかいません。
減収は飲食店、増収は小売店
収入が減った職種で一番多いのは「飲食・フード(接客・調理)」でした。
つまり、レストランや居酒屋などの店員です。
「緊急事態宣言」に伴なう営業自粛の影響が大きいのでしょう。
逆に収入が増えた職種は「販売(コンビニ・スーパー)」です。
これは、コンビニやスーパーなど小売店の店員です。
「緊急事態宣言」のもとで、コンビニやスーパーは、生活必需品の購入先としての需要が高まりました。
そのため、勤務する日数や時間が増えて、収入が増えたのでしょう。
まだ終わっていないコロナの影響
この調査は、ちょうど「緊急事態宣言」が解除された時期に行なわれました。
しかし、緊急事態宣言が解除されても、飲食店では営業自粛や営業時間の短縮が続いており、非正規雇用者への影響は残っています。
一方、一部のスーパーでは「感謝金」などの名前で、特別な手当てを出したところもあります。
それだけ仕事が忙しく、接客のストレスも高かったのでしょう。
いずれにしても、新型コロナウイルスによる非正規雇用者への影響は大きく、そして、まだ終わっていません。