7割以上の人が、「新型コロナで価値観が変わった」と感じている
[2020/6/20 00:00]
新型コロナで変わった価値観
総合転職エージェントのワークポートが、「新型コロナウイルスがもたらした価値観の変化」のアンケート結果を公開しています。
2020年5月末から6月初めにかけて行われたインターネット調査には、ワークポートを利用している20代~40代の男女365人が回答しています。
価値観が変わった人は7割以上
「新型コロナウイルスが自身の価値観に変化を与えた」と感じている人は75.3%もいます。
新型コロナウイルス感染症の怖さだけでなく、「緊急事態宣言」と、それに伴なう休業やテレワークの普及など、さまざまな要素が、自分の人生を支える価値観に影響したのでしょう。
「働くこと」や「住まい」について考え直すきっかけに
「新型コロナウイルスが自身の価値観に変化を与えた」と回答した人に、どんな変化があったのか聞いています。
寄せられた意見の一部を紹介しましょう。
テレワークの影響
- テレワークでも仕事ができることがわかり、毎日同じ時間に出社する意味がなくなったと思う(40代男性)
- テレワークによって、これまで通勤・会議・飲み会などいかに無駄な時間を過ごしていたか身に染みてわかった(30代男性)
- 通勤によるストレスや時間の浪費がなくなったことにより、体が健康になったと明確に感じる(30代男性)
住む場所を再考する
- 都会で働くことを目指していたが、場所にこだわる必要がなくなったと感じている(30代男性)
- 在宅勤務でも仕事に支障はなく、他地域よりも高い家賃を払って都心に住む意味はないと感じるようになった(40代男性)
- 地元に帰りたくなった。東京に住む意味がないと感じる(20代女性)
生活の変化を感じる
- 通勤が減り家族と過ごす時間が増えた。近所との交流もするようになった(40代男性)
- 暇だからという理由でどこかに出かけることをしなくなった。1日10本を超える量のタバコもほとんど吸わなくなった(20代男性)
- 本当に会いたい友人とそうでない友人がはっきりした(40代女性)
やっぱり人と会って働きたい
- テレワークよりも出社してチームワークを発揮しながら働きたい(40代女性)
- テレワークを通して、やはり人と会って課題を解決する仕事をしたいと思った(40代男性)
- 在宅勤務でも十分に仕事ができるが対面での関わりが減り、通勤がないと社会とのつながりが薄くなると感じている(40代男性)
人のためになりたいと考えた
- 心身の健康のためには仕事であってもなくても、人と接することが不可欠だと感じた(30代男性)
- より人に寄り添う仕事をしたいと感じる(20代男性)
- 社会貢献に対する意識が強くなった(40代男性)
「テレワーク」が壊した「日常」
アンケートの結果を見ると、新型コロナウイルスが、多くの人の価値観に影響を与えたことが分かります。
特に、テレワークの影響が強く感じられます。
大げさに言えば、テレワークによって、毎日の通勤という「日常」が壊れてしまったのです。
「日常」が壊れてしまえば、価値観も変わらざるをえません。
そして、価値観の変化は、一時的なものではありません。
「新型コロナウイルスが流行する前のような生活が戻ってくると思う」と考えている人は24.4%に留まります。
回答者の56.4%は「戻ってこないと思う」と思っています。
つまり、半分以上の人は、これからの生活は、これまでとは違うものになると感じているのです。
実際に、そうなるかどうかは、まだわかりません。
しかし、今回の新型コロナウイルス感染症が、多くの人にとって、自分の人生を考え直すきっかけとなったことは間違いないでしょう。