「新型コロナウイルス」に感じる不安は、「老後の生活や年金」への不安を超える
500人が回答した「不安」のアンケート
セキュリティ会社のセコムが「日本人の不安に関する意識調査」の結果を公開しています。
2020年6月に行なわれたインターネット調査には、全国の男女500人が回答しています。
「不安」を感じている人は7割以上
最初に「最近、何かに不安を感じていることはあるか」と聞いています。
「感じている」と「どちらかといえば感じている」を合わせると、7割以上の人が、なんらかの不安を感じています。
最大の不安は「新型コロナ」
不安を感じている人に、「最も不安に感じていること」を聞いています。
1位は「感染症の拡大(新型コロナウイルス)」でした。
2位は「老後の生活や年金」です。
2位に入った、「老後の生活や年金」は、8年連続1位でしたが、今年は新型コロナウイルスが上回りました。
それだけ、新型コロナウイルスは、大きな脅威と感じられています。
過去1年間の最大の不安も「新型コロナ」
また、「最近1年間で不安を感じた事件・事故」でも、「新型コロナウイルス感染症の拡大」が1位でした。
回答者の6割以上が挙げており、他の項目に大差をつけています。
2位は「台風や暴風・豪雨・ゲリラ豪雨などによる土砂災害」、3位は「地震・津波による被害」で、自然災害に不安を感じている人が多いことが分かります。
経済や生活への影響が不安をつのらせる
セコムによるこの調査では、「最も不安に感じていること」の1位は、ずっと「老後の生活や年金」でした。
しかし、今年の調査では、「感染症の拡大(新型コロナウイルス)」が、それを上回りました。
老後の生活という『将来の不安』よりも、今の生活をおびやかす『現在の不安』が上回ったのです。
また、新型コロナウイルスは、自分や家族の健康をおびやかすだけではありません。
行動の自粛や、マスクの着用など、経済や生活への影響も大きいことが、不安を大きくする原因となっているのでしょう。
新型コロナウイルスは、再び感染が広がりつつある状況だけに、少なくとも今年いっぱいぐらいは、この不安を抱えて生活しなければならないでしょう。