家族葬の費用は10万円から。最多は「80~120万円」
家族葬を行なった喪主へのアンケート
エンディング関連サイト「小さなお葬式」を運営するユニクエストが、「家族葬」に関する調査結果を公開しています。
2020年6月から7月にかけて行なわれたインターネット調査には、3年以内に家族葬の喪主を経験した30歳以上の男女657人が回答しています。
なお、この調査では、家族葬の定義を「参列者が30名未満で、通夜または告別式を行なう」と定義しています。
火葬のみの直葬は含んでいませんので、注意してください。
費用は80~120万円が最多
「家族葬の費用」で、一番多いのは「80~120万円」でした。
しかし、10万円から120万円まではあまり差がなく分布しており、葬儀の方針や地域差によって、かなり差があることが分かります。
なお、この費用には、お布施などの宗教者への礼金は含んでいません。
家族葬を選んだ理由は現実的な選択
「家族葬を選んだ理由」を聞いています。
一番多い理由は「呼ぶ人が少なかったから」でした。
意外と現実的な理由で、家族葬を選んでいる人が多いようです。
そして、「家族の意思」と「故人の意思または遺言」が続きます。
こちらは、葬儀に関係する人の意思が尊重されていることが分かります。
一方、「費用を抑えたかったから」という人はあまり多くありません。
葬儀の規模が小さいことを気にする人は少ない
「家族葬のような小規模の葬儀を行なうことに抵抗がありますか」と聞いています。
8割以上の人が「抵抗はない」と答えています。
家族葬を選んで実行する人は、葬儀の規模の大小は気にしていないことが分かります。
故人との関係で参列者を考える
「家族葬」という言葉に、厳密な定義はありません。
この調査では、参列者が30人未満の小規模な葬儀を「家族葬」としていますが、あまり葬儀の規模にはとらわれない方が良いでしょう。
むしろ、参列してもらう人を、どの範囲にするかということから考えましょう。
具体的には、「家族/親族のみ」「親しい友人まで」「友人/知人」「近所の知り合い」「会社関係者」など、故人との関係で、参列してもらうかどうかを考えた方がわかりやすいでしょう。
例えば、若く現役で活躍している人の葬儀では、「会社関係者」や「友人/知人」の参列を断ることは難しいでしょう。その場合は、「家族葬」ではなく「一般葬」を選ぶべきでしょう。
逆に、現在では新型コロナウイルスの影響で、葬儀の規模も制約されます。いつもなら「一般葬」で行なうべき人も「家族葬」を選んでいる可能性があります。
自分の葬儀をどのようにしたいのかという希望があったら、あらかじめ周囲に伝えておきましょう。そうすれば、喪主となる人もそれを尊重してくれるでしょう。