東京都、「酒を出す飲食店」と「カラオケ」の営業時間短縮を要請

[2020/7/31 03:28]

営業時間の短縮を要請

東京都は、新型コロナウイルスの流行を受けて、酒を提供する飲食店の営業時間の短縮を要請しました。

対象は、「酒類の提供を行なう飲食店」と「カラオケ店」です。

対象期間は2020年8月3日から8月31日、営業時間は朝5時から夜10時までとなります。

つまり、お酒を出すお店と、カラオケがあるお店は、夜10時以降は営業しないということです。

東京都が飲食店などの営業自粛を要請するのは、緊急事態宣言が発令されていた2020年4月以来となります。

出典:東京都

店舗の種類に関わらず10時以降は営業自粛

今回の要請は、緊急事態宣言のもとで行なわれた4月の営業自粛とは内容が異なっています。

今回の自粛内容の特徴を見てみましょう。

  • 営業自粛に協力する事業者には、一律「20万円」の協力金が支給される
  • 対象は「酒類の提供を行なう飲食店」とし、酒を出す店舗はすべて対象となる。店舗の形態や名称は問わない
  • 「夜10時以降、酒を提供せずに営業する」ということはできない。あくまで営業時間の短縮が目的
  • 「カラオケ店」は、「カラオケの機器を設置し、客がその機器を利用し、歌唱する場を提供する店舗」すべてを指す
  • 「カラオケ店」は、酒の提供をするしないに関わらず自粛の対象となる
  • 営業時間は「朝5時から夜10時までの間での営業を要請する」ものであって、5時から10時に固定する必要はない

これでわかるのは、東京都の狙いは、夜10時以降に人が集まる、お酒とカラオケを提供する場を、漏れなく閉じることにあります。

新型コロナウイルスの感染が広まる「クラスター」の発生を防ぐことが目的なのです。

過去最高の患者が発生している状況

7月に入ってから、東京都では新型コロナウイルスの陽性者が多く発生しています。

7月30日には、陽性者数が、過去最高の「367人」に達しました。

つまり、今は、緊急事態宣言が出ていた当時よりも、新型コロナウイルスの患者の発生が多い状況なのです。

これを受けて、東京都では、都民に対して「夜間の繁華街への外出は控える」ように呼びかけています。

不要不急の飲食やカラオケは避けて、新型コロナウイルスの予防に努めましょう。

出典:東京都
[シニアガイド編集部]