日本人の人口は11年連続の減少。1年で50万人減る
[2020/8/7 00:00]
住民票による人口の統計
総務省が「住民基本台帳に基づく人口」を公開しています。
これは2020年1月1日時点の住民票のデータを集計したものです。
この記事では、日本人の人口の変化について紹介します。
1年で50万人も減少
日本人の人口は「1億2,427万1,318人」でした。
前年に比べて、「50万5,046人」の減少です。
人口の減少は、2009年(平成21年)以来、11年連続となります。
1年に137万人が死亡
日本人の1年間の出生者数は「86万6,908人」でした。
これは、1979年の調査開始以来、最小でした。
一方、1年間の死亡者数は「137万8,906人」でした。
こちらは、1979年以来で最多です。
出生者数が減少し、死亡者数が増える傾向は、長年に渡って続いています。
「老年人口」だけが増え続けている
社会の活力を見るときに、人口を3つのグループに分けて考えます。
- 年少人口(0~14歳)
- 生産年齢人口(15~64歳)
- 老年人口(65歳~)
「生産年齢人口」が社会の生産活動を担い、「年少人口」と「老年人口」を支えています。
したがって、「生産年齢人口」の割合が、その社会の活力の指標となります。
今回の調査では、各人口は次のような割合でした。
- 年少人口 12.30%
- 生産年齢人口 59.29%
- 老年人口 28.41%
ご覧のように、「年少人口」と「老年人口」を支える「生産年齢人口」が、全体の6割を切っています。
「老年人口」の割合は増え続けており、生産年齢人口の負担は、年々、重くなっています。