新型コロナの死者、発症から死亡までの平均は「17.1日」
東京都の新型コロナによる死者を調査
東京都福祉保健局が、2020年6月末までに、新型コロナウイルス感染症で亡くなった人の統計を公開しています。
この記事では、症状が出てから死亡するまでの期間について紹介します。
死亡率するのは20人に1人
この統計の対象となった6月末の時点で、東京都の新型コロナの陽性患者は「6,225人」でした。
そして、この期間に死亡した陽性患者は「325人」でした。
陽性患者の20人に1人が死亡していることになります。
死亡した時期は、「4月中旬から5月下旬」が多く、4月23日には12人が亡くなっています。
発症から死亡までは「17.1日」
325人の死者のうち、症状が出た「発症日」が判明している人は153人でした。
この153人の、発症から死亡までの平均日数は「17.1日」です。
そして、死者の半数が、発症から2週間以内に死亡しています。
院内感染の場合は「14.6日」
この統計によれば、新型コロナの感染経路で一番多いのは「病院内/施設内」でした。
つまり、病院や福祉施設などで起きる「院内感染」が、一番の原因となっています。
院内感染で死亡した人の中で、発症日が判明しているのは50人でした。
この50人の、発症から死亡までの平均日数は「14.6日」でした。
やはり、死者の半数は、発症から2週間以内に死亡しています。
「1週間目から2週間目」が危険な時期
今回の統計により、新型コロナが発症してから、死亡までの平均日数は「17.1日」であることが分かりました。
死者の半数以上は、発症から「2週間以内」に死亡しています。
また、院内感染の場合は、死亡までの平均日数が短くなる傾向があります。
ただし、今回の統計は東京都という限られた地域で、6月末までという限られた期間を対象としているため、「発症日が分かっている人」や、「院内感染した人」の数は多くありません。
つまり、対象となった要素数が少ないために、統計的な正確さという点では万全ではありません。
それでも、「新型コロナが原因で死亡した人の半数以上は、2週間以内に死亡している」とは言えるでしょう。
また、グラフの分布を見ると、発症から1週間の死亡者は少なく、1週間目から2週間目の間が多くなっています。
もし、あなたやあなたの家族が、新型コロナに感染して重症化した場合は、「発症から1週間目から2週間目が危険な時期」とおぼえておいてください。