コロナ対策の営業時間短縮で、都内の繁華街を歩く人が減少

[2020/8/17 00:00]

夜10時以降の営業自粛が効果

東京都の小池百合子知事は、新型コロナウイルス対策として行なわれている、飲食店などの営業時間短縮が効果を上げていると、記者会見で明らかにしました。

ここで言う営業時間の短縮は、「酒類の提供を行なう飲食店」と「カラオケ店」を対象に要請されているものです。

対象期間は2020年8月3日から8月31日で、夜10時から朝5時の営業自粛を求めています。

つまり、夜10時以降に、繁華街で遊ぶ人を減らすことを目的としています。

繁華街を歩く人が10%以上減少

小池知事が明らかにしたのは、銀座、六本木、歌舞伎町などの繁華街の滞在人口のデータです。

比較しているのは、営業時間短縮前の7月末と、営業時間が短縮された8月初旬の人の数です。

お酒を出す飲食店が22時で閉まるようになった8月初旬には、23時以降に人が少なくなり、前の週よりも10%以上減りました。

ただし、池袋のように例外もあるので、営業時間の短縮は万能ではありません。

出典:東京都

旅行や帰省を止めて、都内に留まった人が多い

また、東京都では、今年は例年と違う「特別な夏」とし、「旅行・帰省」「夜間の会食」「遠くへの外出」の自粛を求めています。

出典:東京都

この中で、「旅行・帰省」の自粛についてのデータも公開されました。

正月三が日のように、都民が「旅行・帰省」を行なう時期は、都内の人口が減り、マイナスの幅が大きくなるのですが、8月8日から10日までの3連休はあまり減りませんでした。

つまり、それだけ都民が「旅行・帰省」を控えて、都内に留まっていたことになります。

出典:東京都

まだまだ流行は続いている

東京都内の新型コロナウイルス感染状況は衰えておらず、8月15日に新しく見つかった陽性者は「385人」に達しました。

特に、23区内の陽性者数は多く、警戒が必要です。

「旅行・帰省」「夜間の会食」「遠くへの外出」の3つの自粛を含めて、感染予防に努めましょう。

出典:東京都福祉保健局
[シニアガイド編集部]