コロナ対策の営業時間短縮で、都内の繁華街を歩く人が減少
夜10時以降の営業自粛が効果
東京都の小池百合子知事は、新型コロナウイルス対策として行なわれている、飲食店などの営業時間短縮が効果を上げていると、記者会見で明らかにしました。
ここで言う営業時間の短縮は、「酒類の提供を行なう飲食店」と「カラオケ店」を対象に要請されているものです。
対象期間は2020年8月3日から8月31日で、夜10時から朝5時の営業自粛を求めています。
つまり、夜10時以降に、繁華街で遊ぶ人を減らすことを目的としています。
繁華街を歩く人が10%以上減少
小池知事が明らかにしたのは、銀座、六本木、歌舞伎町などの繁華街の滞在人口のデータです。
比較しているのは、営業時間短縮前の7月末と、営業時間が短縮された8月初旬の人の数です。
お酒を出す飲食店が22時で閉まるようになった8月初旬には、23時以降に人が少なくなり、前の週よりも10%以上減りました。
ただし、池袋のように例外もあるので、営業時間の短縮は万能ではありません。
旅行や帰省を止めて、都内に留まった人が多い
また、東京都では、今年は例年と違う「特別な夏」とし、「旅行・帰省」「夜間の会食」「遠くへの外出」の自粛を求めています。
この中で、「旅行・帰省」の自粛についてのデータも公開されました。
正月三が日のように、都民が「旅行・帰省」を行なう時期は、都内の人口が減り、マイナスの幅が大きくなるのですが、8月8日から10日までの3連休はあまり減りませんでした。
つまり、それだけ都民が「旅行・帰省」を控えて、都内に留まっていたことになります。
まだまだ流行は続いている
東京都内の新型コロナウイルス感染状況は衰えておらず、8月15日に新しく見つかった陽性者は「385人」に達しました。
特に、23区内の陽性者数は多く、警戒が必要です。
「旅行・帰省」「夜間の会食」「遠くへの外出」の3つの自粛を含めて、感染予防に努めましょう。