リーマンショックの経験者は「コロナの方が影響が大きく、回復には2年以上かかる」と考えている
リーマンショック経験者へのアンケート
投資コンサルティング会社のJSKパートナーズが、「リーマンショックとコロナショックに関する調査」の結果を公開しています。
2020年7月に行なわれたインターネット調査には、投資経験が10年以上ある1,103人が回答しています。
「コロナショック」の方が影響が大きい
投資歴が長く、リーマンショックを経験している人は、今回の「コロナショック」をどのように捉えているのでしょうか。
「リーマンショックとコロナショックのどちらが世界経済への影響が大きいと思っているか」と聞いています。
回答者の8割以上が、「コロナショック」と答えています。
今回の「コロナショック」は、それだけ衝撃的な出来事なのです。
「コロナショック」の方が影響が大きいと思う理由として、次のようなコメントが寄せられています。
- 世界規模で全業種に影響があり、今後の見通しが立っていないため(50代男性)
- 社会システムが根本的に変化したと感じるから(50代男性)
半分以上の人が回復には「2年以上かかる」と見ている
では、今回の「コロナショック」の影響はいつまで続くのでしょうか。
「世界経済が回復するまで何年かかると思いますか」と質問しています。
一番多い回答は、「2年以上3年未満」でした。
次に多いのが「5年以上」でした。
回答者の半分以上が、「回復までには2年以上かかる」としており、「コロナショック」の影響の長期化を覚悟していることが分かります。
今後の投資は「リスクを避ける」
今回の「コロナショック」は、投資の方針に、どのような変化をもたらしたのでしょうか。
「今後どのような投資を行なっていくか教えてください」と質問しています。
一番多い回答は、「投資先を分散させる」でした。
次に多いのが「リスクの高い投資には手を出さない」です。
「コロナショック」によって、リスクを避けた手堅い方向へと、投資の方針が変わったのです。
影響の長期化を覚悟した生活を
今回のアンケートから、過去にリーマンショックを経験したことがある投資家にとっても、「コロナショック」が大きな衝撃であることが分かりました。
影響が及ぶ範囲が広いことから、リーマンショック以上の影響があると考えている人が多いのです。
また、「コロナショック」からの回復には、2年以上かかるという回答が半分以上を占めています。
新型コロナウイルスの影響は、思っている以上に長期化する可能性が高いと考えている人が多いのです。
新型コロナ以前の状態に戻るには、ある程度の期間が必要と考えた方が良さそうです。
そして、それは投資に限らず、生活の方針すべてに言えることでしょう。