関東圏の老人ホームに入ると「月に20万円前後」は必要
親の介護に困っている世代へのアンケート
老人ホーム紹介サイト「千葉老人ホーム・介護施設紹介所リーブス」が「親の介護に関する調査」の結果を公開しています。
2020年7月に行なわれたインターネット調査には、50代~60代の男女1,166人が回答しています。
つまり、50代~60代という自分の親の介護が切実な問題となっている世代へのアンケートです。
半分以上は「在宅介護は無理」と思っている
「親の介護が必要になった場合、在宅介護はできますか」と聞いています。
回答者の半数以上が「できない」と答えています。
在宅介護ができない理由としては、「家族が多いし、皆仕事をしてるので昼間に誰もいないから」(50代男性)などが挙がっています。
老人ホームを考えるのは在宅介護に限界を感じてから
「親に老人ホームの入居を勧めようと思うタイミングを教えてください」と聞いています。
一番多い回答は、「自宅での介護に限界を感じた時」でした。
あまり差がなく「親が自ら施設入所を希望した時」が続きます。
老人ホームは「月に20万円前後」は必要
「老人ホームの月額費用はどのくらい掛かると思いますか」と聞いています。
一番多いのは「16万円~20万円以下」、次いで「11万円~15万円以下」でした。
「親が老人ホームに入居することに対して、どのような不安がありますか」という質問でも、「施設の費用を払い続けることができるか」という回答が一番多く、金銭面での不安を持つ人が多いことが分かります。
では、実際にはどれぐらいの費用が必要なのでしょうか。
リーブスでは、次のようにコメントしています。
老人ホームの月額費用が高い施設もあれば、低い施設もあり、住んでいる地域によって費用の相場も変わります。
関東圏の場合、月額費用が15万円以下で入所できる施設はほとんどありません。
また、月額費用以外に掛かる介護保険の自己負担や医療費、消耗品費等をプラスすると、毎月20万円前後の費用が実際には掛かってしまうので、費用面は余裕を持って考えましょう。
親と話し合いができている人は少ない
最後に、「親の今後について、親子で話し合いをしていますか」と質問したところ、「全然話していない」と「あんまり話していない」を合わせると、合計6割以上が、自分の親と具体的な話ができていません。
子どもから親に介護の話をすることをためらってしまうのでしょう。
とくに、本人が元気で過ごしていると、話をするきっかけが作りにくいのでしょう。
親と介護の話をするときには、配慮が必要です。
例えば、いきなり「老人ホームに入る気持ちはあるか」と聞いてしまうと、角が立ちます。
「将来はどこで、どんなふうに暮らしたいと思ってる」と、それとなく希望を聞くところから始めましょう。