コロナが影響!? 東京都の人口が、1カ月で6千人近くも減少
8月の人口が大幅減少
2020年8月1日時点の東京都の人口が、前月に比べて6千人近く減ったことが分かりました。
これは、東京都が住民基本台帳をもとに推計したものです。
8月1日時点の人口の総数は「139万3,721人」でした。
これは前月に比べて「5,903人」も減少しています。
なお、男性は「687万5,876人」、女性は「711万7,845人」で、それぞれ前月よりも3,173人、2,730人減っています。
6月から人口が減り始めた
2020年に入ってからも東京都の人口の変化を見てみましょう。
例年3月には、年度替わりで転出する人があり、少し減ります。
しかし、4月と5月に進学や就職、年度替わりに伴う転勤などで、他県から人口が大きく流入します。
2020年も例外ではなく、4月と5月に人口が増えました。
5月には、東京都の歴史上初めて、人口が1,400万人を超えました。
変調が起きたのは6月です。
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例年は6月以降も、微増が続くのですが、今年は例外で、6月に3千人以上も減少しました。
せっかく到達した1,400万人台も、たった1カ月で、1,300万人台に戻ってしまったのです。
7月は微増でしたが、8月は5千人以上も減少し、人口が減少する傾向がはっきりしました。
東京はコロナ流行の中心
東京都では、人口の減少の理由は明らかにしていません。
しかし、新型コロナウイルス感染症の流行が、その一因であることは明らかでしょう。
東京都では、7月以降、新規の感染者数が多くなっており、8月末の時点でも100人を越えています。東京都は、全国でも感染者が一番多く、流行の中心地なのです。
また、大学の授業がオンラインで行なわれたり、会社員の仕事がテレワークで行なわれる機会が増え、東京に居なければならないという条件も薄れています。
都内在住者が、他県へ流出しても不思議はありません。
また、他県から東京都に移住する予定だった人も、今の時点では転居をためらうでしょう。
東京都の人口が減り続けるのかどうかは、9月以降の新型コロナウイルスの流行状況が大きく影響するでしょう。
他県から人が流入することで、人口の増加を続けてきた東京都にとって、2020年は例年とは異なった苦難の年となっているのです。