新型コロナで人口が減った東京で、人口が増えている地区はどこか
東京都の人口が減少
2020年8月1日時点の東京都の人口は、推計で「1,399万3,721人」でした。
これは、前の月よりも「5,903人」少なくなっています。
東京都の人口は、2020年5月に初めて1,400万人を超えましたが、6月に1,300万人台へ戻ってしまいました。
その後も、1,400万人台に戻れない状態が続いています。
例年であれば、4月以降は人口の増加が続く時期だけに、これは異例な事態です。
新型コロナウイルスの影響もあって、他県から流入する人口が減っていることが原因でしょう。
減った人口の9割は「23区」から
では、人口が減っているのは、東京都のどの地域なのでしょうか。
東京都を「区部(23区)」「市部(都下)」「町村部(郡、島)」に分けて見てみましょう。
7月に減少した「5,903人」のうち、5,307人は「区部」の住民でした。
「市部」は519人、「町村部」は77人しか減っていません。
つまり、減少した人口の約9割は「区部」から減っているのです。
人口が増えている区もゼロではない
東京都の区部は23もあるので、人口が増えている区もあれば、減っている区もあります。
人口が増えているのは、次の4つの区でした。
- 千代田区 239人
- 品川区 230人
- 中央区 110人
- 江東区 37人
つまり、都心部または、その周辺でマンションなどの開発が進んでいる地域です。
残りの19の区でも、人口の増減には差があります。
減っている人数が多い順に、並べてみましょう。
- 江戸川区 -640人
- 板橋区 -616人
- 練馬区 -532人
- 豊島区 -525人
- 中野区 -475人
- 新宿区 -445人
- 港区 -416人
- 目黒区 -360人
- 大田区 -360人
- 杉並区 -314人
- 荒川区 -235人
- 足立区 -231人
- 世田谷区 -184人
- 北区 -183人
- 渋谷区 -169人
- 葛飾区 -95人
- 台東区 -63人
- 墨田区 -46人
- 文京区 -34人
住宅地の区で人口が減っている
東京都では、人口の増減で色分けした地図も公開しています。
赤と黄色が人口が増えている地域、青系統が人口が減っている地域です。
人口の減少が多い濃い青の地域は、都心から見て東寄りの荒川沿いと、西寄りの住宅地に多いことが分かります。
1カ月で200人以上増えている「小金井市」
最後に、「市部」と「町村部」の状況を見てみましょう。
「市部」と「町村部」では、人口が減少か横ばいの地域が多くなっています。
例外は「小金井市」で、202人と大幅に人口が増えています。
上の地図でも「区部」以外では唯一、赤く塗られています。
7月に10人以上人口が増えている地域は、次の通りです。
すべて「市部」で、「町村部」にはありません。
- 立川市 90人
- 町田市 56人
- 清瀬市 55人
- 国分寺市 48人
- 東久留米市 34人
- あきる野市 20人
- 稲城市 18人