コロナで亡くなった人の報道を見て「死に対する意識が変わった」人は4割
コロナの影響下での葬儀
葬祭業のティアが、新型コロナウイルスと葬儀に関する意識調査の結果を公開しています。
新型コロナウイルスで亡くなった場合は、病室において死亡時に立ち会えなかったり、火葬後にお骨を拾うことができず骨壷に入った状態で会うことになるなどの制限があります。
この制限は、新型コロナウイルスで亡くなった芸能人と、その遺族についての報道によって広く知れ渡りました。
今回のアンケートでは、その報道による意識の変化を聞いています。
2020年8月に行なわれたインターネット調査には、全国の40代~70代の男女1,000人が回答しています。
遺族が感じたであろう哀しみを思いやる
「新型コロナウイルスで亡くなった方とのお別れの報道を見てどう思いましたか」と聞いています。
一番多い回答は、「お別れができずかわいそうだと思った」でした。
そして、「最期に一目でもご遺体に会いたいだろうと思った」が続きます。
新型コロナウイルスの感染によって亡くなった場合は、通常とは異なるお別れとなります。
報道でそれを知ることによって、遺族が感じたであろう哀しみを思いやる人が多いことが分かります。
「死に対する意識が変わった」人は4割
「今回のコロナで亡くなった方の報道に触れ、死に対する意識は変わりましたか」と聞いています。
一番多い回答は「あまり変わらない」で4割を超えます。
ただし、「大きく変わった」と「少し変わった」を合わせると、3割以上の人が「死に対する意識が変わった」としています。
新型コロナウイルスの流行によって、自らの「死」について考えるきっかけとなった人も少なくないことが分かります。
取った行動は「生前整理」と「家族との話し合い」
「死に対する意識が変わった」と答えた人は、その気持ちをどのような行動に移したのでしょうか。
4割以上の人が、「生前整理」と「家族との話し合い」を挙げています。
自分の身の回りを片付けたり、家族との会話で「死」を話題として取り上げる人が多いようです。
しかし、「エンディングノートの作成」「相続の準備」「遺言書の作成」など、遺言や相続に関して踏み込んだ行動に至る人は、2割もいません。
自らの「死」に対して真剣に考えるきっかけとなっても、「死」に対する準備は始めたばかりという様子が分かります。