2019年は「51万人」も人口が減少。「86万人」が生まれて、「138万人」が死亡
[2020/9/28 00:00]
出生は過去最小、死亡は戦後最多
厚労省が、2019年の「人口動態統計(確定数)」を公開しています。
2019年の出生数は「86万5,239人」、死亡数は「138万1,093人」でした。
出生数は過去最小で、死亡数は戦後最多です。
死亡数が過去最多でないのは、大正時代に死亡数が140万人を超えた年があるためですが、それに近づいています。
1年で1つの県に相当する人口が減っている
出生数から死亡数を引いた自然増減数は「51万5,853人」のマイナスでした。
自然増減数がマイナスなのは13年連続で、人口の減少が止まらない状況が続いています。
全都道府県で一番少ない鳥取県の人口は約55万人ですから、たった1年で1つの県に相当する人口が減っていることになります。
人口を維持できる状態を大きく下回っている
人口の増減を見る指標の一つに「合計特殊出生率」があります。
「合計特殊出生率」は「15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」で、1人の女性がその年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数を表します。
人口を維持するためには、合計特殊出生率が「2.07」必要とされていますが、現在はそれを大きく下回った状態が続いています。
この数字によって、人口の減少が、今後も続くことが分かります。