老後に備えて貯めている人は「6割」、必要と思う金額は「3千万円」
[2020/10/5 00:00]
1万4千人に聞いた「老後の備え」
メットライフ生命が「老後の備え」についての調査結果を公開しています。
2020年8月に行なわれたインターネット調査には、全国の20歳から79歳までの男女14,100人が回答しています。
老後に向けて「貯めている人」は6割
老後の備えとして、貯金などの金融資産を「貯めている」人は、回答者全体の「61.4%」でした。
20代に限っても「54.1%」の人が貯めており、若いうちから老後に備えている人が多いことが分かります。
必要な金額は「3千万円」と思っている
「老後の備えに必要な金融資産の額」を聞いています。
回答者全体の平均金額は「3,007万円」でした。
一方、「現在の金融資産の額」の平均は「1,158万円」なので、1,850万円も差があります。
年代別に見ても「老後の備えに必要な金融資産の額」は、2千万円代後半から3千万円で、あまり差がありません。
「現在の金融資産の額」は、年齢が高くなるにつれて貯めている金額が増えていきます。
金融資産は「預貯金」が中心
ここまで「金融資産」という呼び方をしてきましたが、具体的にはどんな方法で資産を持っているのでしょうか。
一番多いのは「預貯金」で75%の人が利用しています。
次に多いのは「株式」ですが、30%未満に留まっています。
あまり差がなく「貯蓄性のある保険」と「投資信託/ETF」が続きます。
金融資産の構成を見ると、安定性はあるが増える金額が限られている「預貯金」が柱となっています。
一方、「株式」や「投資信託/ETF」など、リスクのある投資による資産運用を行なっている人は、3割ほどに限られていることが分かります。
多くの人の老後の備えは、堅実性を重視した方法で貯めているのです。